暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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続く旅路

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水沼慎一郎が帰国した。当然会わねばならない。旅プロの再開である。旅プロとは「オレたちの旅プロジェクト」の略で(命名鈴木雅光)、水沼、高橋督、服部暁典の3名による音楽と人生の探求活動である。こちらも参照されたし。

高橋督指定のお店「てしごと是歩-ぜふ-」に集合。イントロも何も無しにこれまでと同じ、いつもと同じテンションで話し始めることができる。そして旅プロではどんなことでも遠慮無しに話すことができる。極端な話、メンバーの誰かの考えを頭から否定しても誰も咎めない。ただし肯定でも否定でも、心の底からそう思っていなければダメだ。腹の底から正直に思っていることを話せる友人がいるありがたさを痛感する機会でもある。

水沼のフランスでの勉強の成果をたくさん聴きたいと思っていたのだけど、あまりそういう話はしなかったなぁ(笑)。彼の国と日本との「音楽(あるいは演奏における)湿度の違い」と言う話が、特に印象に残っている。また作曲の動機の再定義とか…。高橋督に丸投げされたが、このブログに議事録的なものを記すのはナンセンスだろう。3人がそれぞれに少しずつ異なった解釈をし、熟成させ、また持ち寄った時にそれぞれの考えを吟味しあう。そしてうまい肴。至福である。

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次は石巻セッションらしい。こちらも楽しみだ。そう言えば「音を出そう」って話には一度もならなかったな(笑)。
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| 旅プロ | 08:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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旅プロの夜は更けて

音楽(に限らず表現行為全般)は、表現者の人生と表裏一体の産物である。そして人生とは漂泊の旅の如し。つまり音楽表現に携わる私たちは旅人であり、たまたまお互いの表現に共鳴し合う我々は旅の同行者である。そこでKeyboardist Union@仙台 Liveを通じて意気の合った水沼慎一郎、高橋督、服部暁典は、自身の音楽表現を様々に評価し、探求し、より深化させるための集まりを持つことになった。これが「オレたちの旅プロジェクト(略して旅プロ)」である。

昨年晩夏に仏蘭西へ留学した水沼が一時帰国した。誠実な男なので多くの友人たちから歓迎を受け、ほんの1ヶ月ほどの滞在時間にいろいろなプロジェクトから引っ張りだこになっている。高橋督も忙しい男だが何とか時間を作ることができた。ほぼ1年ぶりの旅プロを仙台市青葉区、壱弐参(いろは)横丁内のカフェEURにて実施。

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旅プロはいつもそうなのだが、別に楽器に向かうわけではない(向かうこともある)。ただ正直にお互いの考えを交換するだけである。同意もあるが否定もある。疑問もある。必ずしも解決するわけではないが、お互いが正直に話しているので、同意できなくても認め合うことはできる。旅の同行者であって家族では無い。歩む速度が違っていても良いし、立ち止まっても良い。以前と変わらずにそういう心地よい独立性を確認できる時間であったのがまずとても嬉しい。

仏蘭西で浴びるように勉強している水沼が遠い境地へ行ってしまったのではないかと思っていたが、現実には大いなる悩みの中にいた。わかりすぎることによってわからなくなることがあるのだ。多くを知ることによって何が正しいのかわからなくなる、のだろうか。ただ話を聞けば、「何が正しいのかわからない」ながらも「自分の欲する音かどうか」にはものすごく敏感になっているようだ。それが留学の効果かもしれないが、本人は苦しそうだった。ただ督も私もこの点についてはあまり過剰には心配しておらず、心の中のズレが元に戻ってくれば、すごい音楽が彼の中から流れ出てくるはずだということも確信できたりする。根拠も無いのに確信できるのも不思議な話だが。

高橋督の自分への厳しさを、先日のKeyboardist Union@仙台で私は再び直視することになったのだが、それゆえに滞っているのが数年来作業し続けている彼のアルバムである。曲も揃い録音そのものはほぼ終了しているはずなのだが、完璧主義ゆえに完成の瞬間を見定めることができないのだ。水沼も私も昨年からやいのやいのとけしかけ、説得を続けてきた。この夜も言葉を様々に変えて完成という区切りをつける意味を説いてみたが、「わかってるんだけどねぇ〜」的なのらりくらりを督は繰り返す。そこで業を煮やした私は、プロデュースを買って出てみた。締切を切ってやる。だからそれに従え、と。督は「うーん。わかりました」と言ったものの半信半疑であるようだ。なので私は「高橋督ファーストアルバム「@1st.」2013年12月24日発売決定」と全世界に向けてツイートした。もう後には引けまい。短期決戦で何が何でも形にしてやる所存である。ご期待いただきたい。

EURの食べ物も飲み物もとても旨い。時間はあっという間に過ぎた。次に旅プロの3人が集まるのはいつだろう。楽しみに待つしかない。水沼、督、ありがとう。

| 旅プロ | 00:53 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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旅プロ・水沼慎一郎を見送る夜

水沼慎一郎高橋督、服部暁典の三人による大人の部活動「オレたちの旅プロジェクト=略して旅プロ」が今夜行われた。いつもは集まる度にテーマを決めて作品(=曲)を持ち寄ったりしていたが、今夜は水沼慎一郎がフランス留学直前の旅プロということもあり、とにかく集まってひたすら話をし続けた。初心に帰ったのである。

あまりにも話があちこちに飛んだので、ここのその要約を書くことは難しいが、東日本大震災で自宅に津波の被害を受けた水沼から被災地に暮らす人の生の声を聞けたことが個人的には心に残った。

また表現者としてピュアでいることの重要性、そして難しさなどをそれぞれの言葉で語り、聞いた。人と話す時は相手の言葉をストックするための余白が心にあることが大事で、それは音楽における演奏家同志のコミュニケーションに於いても全く同じ、という話も心に残った。

私たちは自分の思いを伝えようとする時、如何に上手に喋るかということに気を使ってしまう。しかし相手の話をきちんと最後まで聞くことこそ重要だということは心にストンと落ち着いた。24日のKeyboardist Union@仙台での演奏でもそれは感じていたので余計に心に響いた。

水沼、元気で楽しんでこい。帰りを待っている。

| 旅プロ | 22:09 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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オレたちの旅プロジェクト「Play and Talk しゃべって。弾いて。」終了!

オレたちの旅プロジェクト初の人前に出る企画、「Play and Talk しゃべって。弾いて。」が無事に終了した。

水沼慎一郎、高橋督、服部暁典という三人の音楽家が、自作曲制作の動機、作り方、作曲・演奏の手法、記録の仕方、その他について語りながらその曲の音源を再生する。曲によっては単体のモティーフや楽曲を実際に演奏もする。このように文章にしてみてもやっぱりどんなコンサートなのかわからないものにちゃんとなっていた。そもそもこれはコンサートなのか、という疑念すらある。

それでもお越しいただいたお客様は興味深く、注意深く我々の創造の過程や結果を聞いてくださった。要は音楽家の頭の中を赤裸々に語れば、それは表現者にとって刺激になり得るような普遍的な何かが明らかになるだろう、という目論見の下開催したのだった。そしてそれは多分伝わったと思う。

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手前からムーミン、水沼、服部、高橋

構成は以下の通り。

1.旅プロ自己紹介

2.<テーマ>プラネタリウムで流す音楽
 2-1.水沼"Planetarium"
 2-2.高橋"Cosmo Trap"
 2-3.服部"Planetarium Ballad"(生演奏)

3.<テーマ>デートの時に彼女に聴かせる曲
 3-1.高橋"macoto"
 3-2.水沼"Milky Way"(生演奏)
 3-3.服部"Crepuscule"
こちらの音源はすでにインターネット上で公開している。こちら

休憩 休憩明けの音楽として3人でインプロヴィゼイション

4.<テーマ>誰かのモティーフを完成させる
 4-1.服部"高橋のモティーフ"
 4-2.高橋"水沼のモティーフ"(生演奏)
 4-3.水沼"服部暁典の主題によるヴァイオリンのためのパルティータ"

5.ゲスト:鈴木雅光氏を迎えて
作曲家にして音楽教育者にして旅プロ3人とも縁が深い鈴木雅光氏を迎え、これまで聞いてきた我々の作品の客観的な解説と競作・共作作業についてのより深いお話を伺った。
 5-1.旅プロのテーマ

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6.合奏
最後に4人で「ふわり(作曲:水沼慎一郎)を演奏。

音楽家が制作の裏側を赤裸々に語り、実際に演奏して解説するというスタイルは、仙台ではまだ非常に珍しい内容だったと思う。この企画の発端は我々三人の秘かな楽しみをお客様と共有したいという小さなきっかけだったのだが、終わってみればお客様に提供するだけでなく、我々もこれまでを振り返り、また鈴木雅光氏の深いお話を聞くことで大きなフィードバックを得られたと思う。水沼、高橋の疲れっぷりからも全力でお客様の前に立ったということは言えると思う。

ご来場いただいたお客様に感謝します。会場となったSENDAI KOFFEEさんにも感謝。とても居心地の良い空間をありがとうございます。スタッフを引き受けてくれたDJ Korterにも感謝。急なお願いだったのにありがとうございます。次回はいつになるかわからないが、また同じようにゆる〜くやってみようと思う。

※高橋督のブログでもこの夜のことは報告されている。こちら
※2012.07.15.追記 水沼慎一郎のブログでのこの夜の報告はこちら。会場となったSENDAI KOFFEEさんのブログにもエントリーされている。こちら

| 旅プロ | 21:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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旅プロ・Play and Talk開催のお知らせ2

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| 旅プロ | 21:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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