暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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お昼だよ!校内放送!

ここ数日ログのエントリーが滞っているのは生業が忙しくなってしまっているせいなのだが、先日その仕事先で面食らう事態に遭遇したので記しておく。

小学校でワークショップをやっているのである。もっとも私はファシリテーターとかいう立場ではなく、学校とアーティストを仲立ちする、いわば制作の人間というヤツである。この仕事ではかつて自分の日常だった小学校生活というものを40歳も過ぎてから体験しなおすという、非常にフレッシュかつ非日常な経験ができるのだが(それがメインじゃないけど)、例えば昼の校内放送なんてものもそのひとつである。基本はやはりどの小学校でも音楽を流すのである。かつて私が中学生だった時に「カシオペア」を流したいと先生に訴えたが、「ドラムが入っているのはだめだ」という全く意味不明の理由で却下されたものだ。しかし現代(と書いて"いま"と読む)の小学校の昼の校内放送は違う。ラップから耽美系ロックまでなんでもアリなのである。隔世の感とはこのことか、と思いつつ給食を食べるのである(軒並みおいしいのも隔世の感あり)。

その日はMという小学校に赴き、滞り無く仕事をこなし、無事に昼食時間となった。ここでは主催者のご好意によって学校給食を食べさせてもらえるのである。懐かしい先割れスプーンなんてもので汁物をすすっていたら始まったのである。校内放送が。

なんと1曲目は「コンピューターおばあちゃん」だったのだ。イントロを聴いた瞬間に「なに??」と口走ってしまうほど驚いた。しかも自分が持っている坂本龍一アレンジヴァージョンではなく、ちょっと調べてみたが結局誰のアレンジなのかわからずじまいで非常にケツの収まりが悪い。2曲目は「アップルパップルプリンセス」だから恐れ入る。はっきり言って給食のことなどどうでも良くなってしまった。今すぐ放送室に乗り込んでソースを確認したい衝動を押さえるのに必死だったと言っておこう。

その後も70年代後半~ミッド80年代な歌謡曲がどばどば流れてきて息継ぐ間も無かった。ちょうど学校の先生がお茶を入れてくれたので「この放送の選曲は誰がされているんですか?」と聞いてみた。するとなんと生徒たちなのだという。もっとも学校のライブラリの中から選曲するのだが、ソースが軒並み古く、こういう曲ばっかりになってしまうんです、とのこと。先生は笑いながら「私たちが子どもの頃聞いた曲ばっかりですよね~」とおっしゃる。全くそのとおり。「今の子どもたちにはむしろ新鮮みたいですよ」というので「刺激が強すぎないですかね~」と応えておいたが…。このログをアップするためにさっくりネットでさまよってみたら、どうやらNHKみんなのうたのベスト盤だったようだ。それにしてもあのアレンジ、誰なんだ。さすがのwikiも音源が無いので文字だけでは確認できない。

別の小学校では掃除の時間にマイケル・ジャクソンの「Black or White」だの「Thriller」だのが延々と流れていて、これにも吹き出した。自分が掃除中にスリラーが流れてきたら確実にゾンビダンスの真似をして掃除にならないであろう。

ちなみにウチの子どもたちの学校では時々映像が流されるという。こんどの文化祭で○年○組はお化け屋敷を出店します、みたいなことを生出演の映像で流すんだそうだ。隔世の感どころの話じゃない。
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| 音楽雑感 | 22:44 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

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