2010.02.22 Mon
そうは問屋が卸さない
YAMAHA S90XSを導入してしみじみと良かったと思えるのは、やはりMIDIマスターキーボードとしてポテンシャルが高いことである。
そもそもS90XSの導入目的のひとつは、ライヴ会場に持ち込む機材を減らすことだった。それまではKX88(76)にMIDI音源などをフル装備した6Uラック、音源の出力をまとめるミキサーMACKIE.1402-VLZ、キーボードアンプとスタンド、場合によってはイス、ケーブルやペダルを入れた鞄など、それなりに量のある機材を持ち込んでいた。当然かさばるし重い。バラシ→クルマに積み込み→会場へ搬入→組み立て→演奏→バラシ→クルマに積み込み→家への搬入→再設置と膨大な手間と時間もかかる。それでも長年のノウハウで効率化を図ることはできたが、やはり大変は大変。さらに私は「人に迷惑をかけないキーボーディスト」を目指しており、機材周りのことは自分自身でやらないと気が済まないのも災いしている(笑)。それもこれも「ライヴに持って行くのはこの1台でほとんどOK!」というシンセがこの世に存在しなかったからである。存在しても高価過ぎた。結果的にピアノの音はこのシンセ、パッドを鳴らすならこのシンセ、シンセブラスはこいつしかない、ということでいくつもの音源をラックに詰め込み、信頼できるマスターキーボードと共に持ち歩く羽目になる。
個人的にはKORG TRITONとYAMAHA Motifあたりから「これならこれ1台でいける」となったように思う。私が普段演奏する音楽に必要な「ピアノ数種」「エレピ数種」「オルガン数種」「クラビネット」「ストリングス数種」「ブラス数種」「シンセソロ数種」「パッド数種」があれらPCMワークステーション系シンセ1台によって全部網羅できるようになった。ならばその1台でいいじゃないか。なんと言ってもシンセ5台、MIDIイベントプロセッサー、イフェクト1台を突っ込んだ6Uラックはひっじょ~に重いのである。
S90XSの購入によって重量物の運搬、設置と配線という苦しみからようやく解放されると思ったのも束の間、やはりそうは問屋が卸さなかったのである。S90XSとて万能シンセではない。いや、むしろ「比較的平均点数の高い単なるPCM発音方式のシンセ」に過ぎない。そう簡単に「ピアノならあのシンセ」の呪縛からは逃れられない。
それに加えてS90XSの強力なパフォーマンスモード、マスターモードなる機能の搭載である。パフォーマンスモードでは88鍵を4つのMIDIゾーンに分けることができる。もちろんゾーンごとにMIDIチャンネルも音域も内蔵のヴォイスプログラム(あるいは外部スレーヴ音源)も任意に設定できる。MIDI OUT端子をひとつしか搭載していないのはちょっと惜しいが、これだけの自由度はなかなか立派である。そうやって丹念に構築したパフォーマンスプログラムを含めて、内蔵ヴォイスプログラムを全く自由な順番で並べることができるのがマスターモードである。つまりライヴの現場ではマスターモードに入って曲順どおりにプログラムスイッチを切り替えていけば、内蔵だろうが外部だろうが意識することなく音源をコントロールできるのである。この「内蔵/外部音源の区別無く」という点が非常に重要だ。つまり「ピアノの音ならあのシンセ」「パッドならS90XSで」がシームレスに扱える環境になったのだ。むしろ積極的に外部音源を使いたくなる(笑)。
ということで、結局ラックは持ち出さざるを得ないようだ。今のところALESIS nanopianoとE-Mu Vintage Keysの2台は必須だ。おそらく2Uラックとミキサーでなんとかなるのではないか、と踏んでいる。
そもそもS90XSの導入目的のひとつは、ライヴ会場に持ち込む機材を減らすことだった。それまではKX88(76)にMIDI音源などをフル装備した6Uラック、音源の出力をまとめるミキサーMACKIE.1402-VLZ、キーボードアンプとスタンド、場合によってはイス、ケーブルやペダルを入れた鞄など、それなりに量のある機材を持ち込んでいた。当然かさばるし重い。バラシ→クルマに積み込み→会場へ搬入→組み立て→演奏→バラシ→クルマに積み込み→家への搬入→再設置と膨大な手間と時間もかかる。それでも長年のノウハウで効率化を図ることはできたが、やはり大変は大変。さらに私は「人に迷惑をかけないキーボーディスト」を目指しており、機材周りのことは自分自身でやらないと気が済まないのも災いしている(笑)。それもこれも「ライヴに持って行くのはこの1台でほとんどOK!」というシンセがこの世に存在しなかったからである。存在しても高価過ぎた。結果的にピアノの音はこのシンセ、パッドを鳴らすならこのシンセ、シンセブラスはこいつしかない、ということでいくつもの音源をラックに詰め込み、信頼できるマスターキーボードと共に持ち歩く羽目になる。
個人的にはKORG TRITONとYAMAHA Motifあたりから「これならこれ1台でいける」となったように思う。私が普段演奏する音楽に必要な「ピアノ数種」「エレピ数種」「オルガン数種」「クラビネット」「ストリングス数種」「ブラス数種」「シンセソロ数種」「パッド数種」があれらPCMワークステーション系シンセ1台によって全部網羅できるようになった。ならばその1台でいいじゃないか。なんと言ってもシンセ5台、MIDIイベントプロセッサー、イフェクト1台を突っ込んだ6Uラックはひっじょ~に重いのである。
S90XSの購入によって重量物の運搬、設置と配線という苦しみからようやく解放されると思ったのも束の間、やはりそうは問屋が卸さなかったのである。S90XSとて万能シンセではない。いや、むしろ「比較的平均点数の高い単なるPCM発音方式のシンセ」に過ぎない。そう簡単に「ピアノならあのシンセ」の呪縛からは逃れられない。
それに加えてS90XSの強力なパフォーマンスモード、マスターモードなる機能の搭載である。パフォーマンスモードでは88鍵を4つのMIDIゾーンに分けることができる。もちろんゾーンごとにMIDIチャンネルも音域も内蔵のヴォイスプログラム(あるいは外部スレーヴ音源)も任意に設定できる。MIDI OUT端子をひとつしか搭載していないのはちょっと惜しいが、これだけの自由度はなかなか立派である。そうやって丹念に構築したパフォーマンスプログラムを含めて、内蔵ヴォイスプログラムを全く自由な順番で並べることができるのがマスターモードである。つまりライヴの現場ではマスターモードに入って曲順どおりにプログラムスイッチを切り替えていけば、内蔵だろうが外部だろうが意識することなく音源をコントロールできるのである。この「内蔵/外部音源の区別無く」という点が非常に重要だ。つまり「ピアノの音ならあのシンセ」「パッドならS90XSで」がシームレスに扱える環境になったのだ。むしろ積極的に外部音源を使いたくなる(笑)。
ということで、結局ラックは持ち出さざるを得ないようだ。今のところALESIS nanopianoとE-Mu Vintage Keysの2台は必須だ。おそらく2Uラックとミキサーでなんとかなるのではないか、と踏んでいる。
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