2012.12.27 Thu
Mac Pro導入記・理由編
なぜ2012年末の今、敢えてMac Proを購入するのか。服部を知る業界関係者の中には疑問に思った方もいたらしいが(笑)、現状で音楽用Macの最適解だと信じたからだ。単純に言い換えれば大量のFireWire周辺機器を延命して使い続けるにはもはやMac Proしか無いのだ。
2012年末に於いて、音楽制作に用いるMacと周辺機器に必要不可欠なものは何か。それはFireWire(以下FW)接続を大量に、かつ安定して行えることである。私見だが、今後1〜2年で全てのMacはFWを切り捨てると思われる。そうなればFW対応の周辺機器はリリースされなくなる。恐らくあと5年もすれば絶滅するだろう。サポートもそこからせいぜい1〜2年か。今後音楽制作に関係するオーディオインターフェイスと外付けHDDは高速通信規格ThunderBolt(以下TB)搭載のプロ機材とUSB接続のコンシュマー機材に両極化が進むだろう。FW規格の機材は必然的にプロレベルとコンシュマーレベルの中間という位置づけになっていくと思われる。
これまた個人の経験則で恐縮だが、生楽器を主体とし、24bit/48kHzクオリティのオーディオレコーディングの現場であれば、まだFWでも十分こなせるのではなかろうか。これでサンプリング周波数が192kHzくらいまで上がるとダメだろうが、そこまでいくと現実的には完全にプロ現場の話だと思うのでここでは除外する。
となると2012年末のリプレイス計画としては「FW規格の周辺機器を延命利用」か「TBの青田買い」の二択ということになる。ところが2012年末の現在、TB対応オーディオインターフェイスはほとんど選択肢が無く、HDDは高価である。またようやく手に入れたMetric Halo Mobile I/O 2882(FW400接続)から乗り換える理由も私には無い。そういう視点で考えるとFW800ポートを4つも搭載しているMac Pro以外の選択肢は現実的には無いではないか。
いやちょっと待て、と。TBからFWへの変換アダプタで乗り切るという選択肢をどう考えるのか?という御仁もおられるかもしれない。変換アダプタで乗り切ればMac miniやiMacでもいいじゃん、と。しかし私は以下の理由からこれを選択しなかった。
■アダプタそのものをあまり信用していないということ。
サードパーティ製のFW変換アダプタで動作不良を起した例を知っている。今回止むなく導入したmoshiのアダプタはAppleStoreで扱っている「半純正」的な製品であるが、心底信頼してはいない。
■Mac Pro以外の選択肢ではFWにせよTBにせよ搭載ポート数が少なすぎること。
FWハブ・リピーターなど風前の灯火、もはや市場にほとんど存在しない。デイジーチェーン接続という手段もあるが、果たして24トラック以上のマルチトラックオーディオデータとプラグインインストゥルメントのデータを複数の機材間でトラフィックが溢れないと誰が保証してくれるだろう。今回導入したMac ProにはそれでもPCIeカードでFWポートを増設している。PCIeスロットを持っているMac Proだから取れた回避策である。
■設計や組立工程ががらりと変わったiMacではトラブルが出るのではないかという不安。
これは心配し過ぎかもしれない。しかしiMac(Late2012)などアーキテクチュアがガラリと変わったはずで、周辺機器の認識トラブルなどが起こっているというウワサを聞いた。それが事実だとしても徐々に解決していく話だと思うが、買ってみたら2882を認識しないなどという事態は困る。クルマ関連の人柱は引き受けるにやぶさかでないが(笑)、音楽制作環境の人柱は遠慮したい。
他にも排熱が心配とか、ツインディスプレイ環境をストレス無く構築するにはどうするんだとか、色々細かい心配もあった。実際Mac Proを導入してみたら、その内部バスの爆速ぶりは目を見張るばかり。これだけでもMac Proを選んで良かったと実感する。
と言う訳で、今般の暁スタジオへのMac Pro導入は、FW周辺機器の延命に主眼を置く場合の最適解であることがご理解いただけたかと思う。今は非常に満足している。
2012年末に於いて、音楽制作に用いるMacと周辺機器に必要不可欠なものは何か。それはFireWire(以下FW)接続を大量に、かつ安定して行えることである。私見だが、今後1〜2年で全てのMacはFWを切り捨てると思われる。そうなればFW対応の周辺機器はリリースされなくなる。恐らくあと5年もすれば絶滅するだろう。サポートもそこからせいぜい1〜2年か。今後音楽制作に関係するオーディオインターフェイスと外付けHDDは高速通信規格ThunderBolt(以下TB)搭載のプロ機材とUSB接続のコンシュマー機材に両極化が進むだろう。FW規格の機材は必然的にプロレベルとコンシュマーレベルの中間という位置づけになっていくと思われる。
これまた個人の経験則で恐縮だが、生楽器を主体とし、24bit/48kHzクオリティのオーディオレコーディングの現場であれば、まだFWでも十分こなせるのではなかろうか。これでサンプリング周波数が192kHzくらいまで上がるとダメだろうが、そこまでいくと現実的には完全にプロ現場の話だと思うのでここでは除外する。
となると2012年末のリプレイス計画としては「FW規格の周辺機器を延命利用」か「TBの青田買い」の二択ということになる。ところが2012年末の現在、TB対応オーディオインターフェイスはほとんど選択肢が無く、HDDは高価である。またようやく手に入れたMetric Halo Mobile I/O 2882(FW400接続)から乗り換える理由も私には無い。そういう視点で考えるとFW800ポートを4つも搭載しているMac Pro以外の選択肢は現実的には無いではないか。
いやちょっと待て、と。TBからFWへの変換アダプタで乗り切るという選択肢をどう考えるのか?という御仁もおられるかもしれない。変換アダプタで乗り切ればMac miniやiMacでもいいじゃん、と。しかし私は以下の理由からこれを選択しなかった。
■アダプタそのものをあまり信用していないということ。
サードパーティ製のFW変換アダプタで動作不良を起した例を知っている。今回止むなく導入したmoshiのアダプタはAppleStoreで扱っている「半純正」的な製品であるが、心底信頼してはいない。
■Mac Pro以外の選択肢ではFWにせよTBにせよ搭載ポート数が少なすぎること。
FWハブ・リピーターなど風前の灯火、もはや市場にほとんど存在しない。デイジーチェーン接続という手段もあるが、果たして24トラック以上のマルチトラックオーディオデータとプラグインインストゥルメントのデータを複数の機材間でトラフィックが溢れないと誰が保証してくれるだろう。今回導入したMac ProにはそれでもPCIeカードでFWポートを増設している。PCIeスロットを持っているMac Proだから取れた回避策である。
■設計や組立工程ががらりと変わったiMacではトラブルが出るのではないかという不安。
これは心配し過ぎかもしれない。しかしiMac(Late2012)などアーキテクチュアがガラリと変わったはずで、周辺機器の認識トラブルなどが起こっているというウワサを聞いた。それが事実だとしても徐々に解決していく話だと思うが、買ってみたら2882を認識しないなどという事態は困る。クルマ関連の人柱は引き受けるにやぶさかでないが(笑)、音楽制作環境の人柱は遠慮したい。
他にも排熱が心配とか、ツインディスプレイ環境をストレス無く構築するにはどうするんだとか、色々細かい心配もあった。実際Mac Proを導入してみたら、その内部バスの爆速ぶりは目を見張るばかり。これだけでもMac Proを選んで良かったと実感する。
と言う訳で、今般の暁スタジオへのMac Pro導入は、FW周辺機器の延命に主眼を置く場合の最適解であることがご理解いただけたかと思う。今は非常に満足している。
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