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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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キライになれないMACKIE.の話

mackie248.jpg

暁スタジオ随一の場所取り機材、MACKIE. 24/8(アナログ24chミキサー)。24chあってもしかし、暁スタジオのすべてのハードウェアシンセを立ち上げることはできておらず、同じくMACKIE. MS1402-VLZをサブミキサーにしてなんとかなっている。

mackie1402.jpg

だが先日ふと気付いたのだが、そもそも24/8はインラインスタイルのミキサーなので、テープリターンを利用すればライン楽器ならさらに24ch、合わせて48ch分も入力できるではないか!改めて24/8のポテンシャルに驚くとともに、そのことにそれまで気付かなかったことにも驚いた(笑)。

mackie248_2.jpg

この24/8は使い始めてそろそろ20年くらいになる。微小なガリノイズが現れ始めたが、20年前のMACKIE.製品はどれも組み立てはアメリカであり、あきれるほど丈夫でありがたい。a-dat(S-VHSテープを録音メディアに採用した8trデジタルテープレコーダー)2台と合わせて140万円弱で買った記憶がある。アナログミキサーとレコーダーで140万円もするなんて、いったいどこの星の話か…と若い方は思うだろうが、自宅でマルチトラックデジタルレコーディングが100万円くらいで導入できるなんて、実に素敵でガッツのある話であった。

a-datはぶっ壊れて廃棄したが、同時に購入した24/8は前述のようにまだまだ使える。また現在はサブミキサーとして使っている1402も、マイクプリの音質で言えば、実は24/8よりも使える。録り音が若干硬めの音質なので向き不向きはあるのだが、情報量がそれなりに多く信頼性も高いので重宝している。24/8のテープリターン入力を使うことで1402をフリーにしてやり、いざと言う時のためのマイクプリとしてスタンバイさせておくなんてのもちょっと贅沢な気分だ。

と言うことで、90年代初期のMACKIE.製品は素晴らしいという話。
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