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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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祝・2周年!フェードアウト探偵団がゆく!

みいさんこと佐藤光展さんがエフエムたいはくで受け持たれているラジオ番組「Beat Factory Radio」。この番組内で毎月最終水曜日に放送される1コーナー「フェードアウト探偵団」に出演させていただいている。左様、私はフェードアウト探偵の服部なのである。

このコーナーが生まれたきっかけは、ある日何気なくSNSに私が書き込んだ「『銀河鉄道999/ゴダイゴ』のフェードアウト部分は神がかってる」的な一言だった。この曲を私が聴いたのは小学校5年生の時だろうか。映画「銀河鉄道999」を劇場で観賞し、ラストのこの曲に大感激し、40代半ばを過ぎてもまだ感動するのである。尋常ならざる良い曲である。

このエントリーにみいさんが反応してくださった。それなら古今東西の素晴らしいフェードアウトで終わる曲を紹介しようではないか!大きな野望とともにこのコーナーは始まった。そして2015年2月でなんと2周年だと言う。ずいぶん続いたものだ。放送ではまず曲を聴き、再びフェードアウト部分だけを聴く。それも徐々にボリュームをあげて(DAW上でコンプレッサーをかけて、さらにボリューム情報も書き込むのだ)、本当に信号が消える間際まで詳細に聴き込む。普段のリスニングでは気付かなかった音の発見がそこにある。消える間際に神フレーズを弾くなどのミュージシャンシップの発露だったり、目眩くフレーズを重ねた織物のようなアレンジのピークであったり、敢えてノイズやミステイクを残す遊び心だったり、フェードアウト曲のフェードアウト間際には少なからぬドラマがあるのだ。

今みいさんと私で、2周年特別企画として、ベストランキングを発表すべく選考を行っている。いや、選考の結果発表するものがランキングなのかどうか、それはまだわからない。だがどの曲も「フェードアウト」という手法を最大限に利用して、「まるでその曲が永遠に続くように」終わらせることに成功しているだけでなく、その終わり方以外考えられない!というレベルに達していることに感動する。私たちは紹介するフェードアウト曲にいくつかの分類ができることも発見している。2月の放送でそれを発表できれば良いと思っている。

今回このエントリーでは、その記念すべき2周年を前に、これだけの素晴らしいフェードアウトナンバーを放送してきたことをお知らせしたいと思う。以下、これまでの放送曲リストである(放送回/放送日/放送曲/アーティスト)。

2013
01: 2/27 銀河鉄道999/ゴダイゴ
02: 3/27 いけないルージュマジック/忌野清志郎&坂本龍一
03: 4/24 Sparkle/山下達郎
04: 6/26 ラジオスターの悲劇/バグルス
05: 7/31 二季物語/寺尾聡
07: 9/25 Only Love/渡辺貞夫
08: 10/30 ジミー・マック/サンディー
09: 11/27 Rock Hard In a Funky Place/Prince
10: 12/25 かわいいテクノ/THE SQUARE
2014
11: 1/29 All God's Children/Joe Sample
12: 2/26 Let's Go/Original Love
14: 4/30 Three Views Of A Secret/Jaco Pastorius
15: 5/28 Every Little Thing She Does Is Magic/THE POLICE
16: 7/23 とん平のヘイ・ユウ・ブルース/左とん平
18: 10/29 Girls School/Paul McCartney&Wings
19: 11/26 NO PAY, NO PLAY/BOB JAMES
20: 12/31 I'm Not In Love/10cc

2015
21: 1/28 良くある名字「斉藤」/ダンスマン

また今回の放送で触れるかどうかはわからないが、時々番外編の長期休暇特別講習として、特に印象に残るイントロに着目した「イントロ探偵団」も放送してきた。

番外編 長期休暇特別講習「イントロ探偵団」
6: 8/28 はじめての夏/SMAP 、ピーターラビットと私/大貫妙子
13: 3/26 ロック・ミー・アマデウス/FALCO 、異邦人/久保田早紀
17: 8/27 モンキーマジック/ゴダイゴ、キャンディ・キャンディ/堀江美都子/ザ・チャープス

こちらもまた味わい深い。ともあれ、2月25日の2周年記念放送にご期待いただきたい。
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