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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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私の中の二人

朝からかわいい曲のミックス。今回は慎重に行っているので、すでに仮ミックスを2テイク作って移動の車中で聴きまくっていた。なので潰すべき問題点がかなりはっきりしているのがいつもと違うところ。

ところで仮ミックスって本チャンミックスのテイク#1~OKになる直前のテイクとどう違うのかねぇ。今回自分で「仮」と認定しているのは

1.単にDAWからステレオミックスで出しただけのテイク
2.アナログミキサーに素材を全部パラで出してフェーダーで整えただけのテイク

自分の曲だし本当は録音している最中からミックスの方針を描いていなければならないのだろうけど、今回はとにかく「あ、ここにも○○な音が必要だ」「これだけじゃ物足りない」みたいな足し算に次ぐ足し算なダビング作業。反対にこのようなダビング作業中はエンジニアの自分が「え~、そんなに音いらないよ~、ミックス大変だよ~」と嘆いている。昔カシオペアの野呂一生が同じようなことを書いていたなぁ。曰く「コンポーザーの自分がようやく生み出した曲をプレイヤーの自分がうまく弾けないとコンポーザーとしての自分が『しっかりしてよ』と思ってしまう」みたいなことだった。

こういう具合に自分の中ではミュージシャンとエンジニアの頭は完全に棲み分けられており、これはこれである程度客観性が持てていいかも、なんて考えている。

さて仮テイクの問題点を基にドラム類のバランスとコンプの係り具合の調整からスタート。午前中に大体形は整ったのだが、ふと思い立って市販のCDをリファレンスとして聴き比べ作業もやってみる。すると意外に自分のミックスは低音が出ていないことが明らかに。以前はブンブン言わせたくてさしたる考えも無しにキックとベースをどかーんと上げていたものだが、調整できていない低音は害にしかならないということに気が付き、それ以来慎重に低音を調整してきているつもりである。しかし最近では逆にそれが「大人し過ぎる結果」になっているのだった。で改めてキックとベースをドスッと強調。どうでしょう。

今回api559がアコースティックギターとベースに大活躍。本当に音楽的においしい帯域を過不足無くいじれる。あぁ、やっぱり550も欲すぃ…。

とりあえず満足行くテイクができたので、すでにできあがっている曲を並べて仮マスタリング。そろそろアルバムの全容を把握したいもんねぇ。とりあえず数日聴いてみますか。

夜、えんどっちの家に行く。大門、雷舞やります。しかし会場と日程が決まらず。本当は映像の打ち合わせのつもりだったのだが、全く関係ない話で脱線すること1500回。結果的に何も決まらずに帰宅。
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