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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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Logic Pro Xの発売を歓迎する

Logic Pro Xの発売を歓迎する。Ver.9までの未来志向的、SF的なUIが一般的なものに路線変更したのがとても大きい。「画面の見た目」というのは長時間、常に目にし続ける部分なので、ここに引っ掛かりが無い方が良い。機能的にVer.9から飛躍的にどうこうという面は少ないそうだが、私としてはUIの改善だけでも買う理由になり得る。

しかし、まぁ即買いとまではいかない。まだ購入していない。改めてVer.9の「隔靴掻痒」とも言うべき小さな不満点を書いてみたい。それはウィンドウデザインのことである。

Ver.9に於けるウィンドウアクションにどうしても馴染めない。アレンジメントウィンドウで例えばオーディオトラックでもMIDIトラックでも、任意のリージョンをダブルクリックしたとする。9ではアレンジメントウィンドウの下半分をスプリットする形でエディットウィンドウが現れる。視点を移動せずに両方を確認できる工夫だと思うが、私個人はエディットウィンドウは常に広く開きたいと考える者で、特にMIDIトラックのピアノロールウィンドウはディスプレイいっぱいに拡大することもしばしばだ。だから画面の下半分をスプリットして表示する範囲では狭いのである。もちろんこのスプリット表示の範囲は任意に拡大できる。「だったら広げればいいじゃん」と言う方もおられよう。それなら初めから別ウィンドウで立ち上がってくれる方がありがたい。第一アレンジメントウィンドウをそんなに小さく表示していてもほとんど役に立たないではないか。

logicprox.jpg

長いこと使ってきたVer.7の場合、別ウィンドウとしてエディットウィンドウが立ち上がる。これはこれでディスプレイがごちゃごちゃするものの、⌘+Wですぐに閉じられるのであまり気にならない。確かに13インチのMBPで作業する場合はこのアクションは有効だろう。しかし20インチ以上のデュアルディスプレイで作業する人もいる。このウィンドウアクションも動作をカスタマイズできればより良いのだが…。

Logic Pro7より前に使用していたCubase VSTに於けるフォルダートラックがLogicでは9から(8から?)実装され、この点も便利になった。Logicの独壇場、MIDIデータの細かいエディットやトランスフォームなども慣れると便利である。しかしこれまでのバージョンアップで大きなことは7と8以降では音質が明らかに違うことである。解像度が高くなった…という表現が当たっているかどうか自信が無いが、あきらかに薄皮一枚剥がれたクリアな音質になった。暁スタジオではちょうど9の導入とほぼ同時にオーディオインターフェイスもグレードアップしたため、結果的にモニタースピーカー用のパワーアンプを交換することになった。これまで使用していたデジタルアンプではハイがギラギラしてしまうのである。

細かい新機能については実際使用してみないとわからないが、あって邪魔になるようなことはあるまい。発表から1週間くらいで早速アップデータが公開されたので、一段落したらXを購入するつもりだ。
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