暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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暁スタジオ流AddictiveDrumsの音作り・改訂版1

以前にエントリーしたXLN Audioのソフトウェアドラム音源Addictive Drums(以下AD)のパラアウト設定と、その機能を利用した音作りについて。Logic Pro 9(以下Logic)上であれこれいじっていたら前エントリーに一部勘違いがあったのと、よりスマートな方法に気付いたので、それについて書く。改訂版として残しておこうと思うので、内容に重複があるがご容赦いただきたい。

ADのドラムキットを構成する各太鼓=音源(モノラル)、及びオーバーヘッドマイク、ルームアンビエント、バス、メインアウト(ステレオ)はそれぞれ単独でホストDAWに出力することができる。AD本体の、まるでラージコンソールのチャンネルストリップの如き各種エフェクターも充分魅力的であるが、ホストDAWのプラグインを各出力に利用することによって、より多彩な音作りを行うことができる。その具体的な例を記述してみる。

1.Logic側にAUXチャンネルを設定する
まず最初にADからのパラアウトを受け止めるAUXチャンネルをホストDAW側で作成する。Logicの場合、エンバイロンメントウィンドウ内のオーディオレイヤー上で、「新規」メニューの中からチャンネルストリップ>オグジュアリーを選択する。(Fig.1)ホストDAW側で必要なチャンネル数はモノラルチャンネルが8、ステレオチャンネルが3である。


aux001.png
Fig.1 AUXチャンネルストリップを作成


2.LogicのオーディオトラックにADをアサインし、マルチアウトを有効にする

大前提としてLogicは「ユニバーサル・トラック・モード」が選択されていること。(Fig.2)任意のオーディオトラックにADをアサインする。この時選択肢として「ステレオ」と「8モノラル4ステレオ」が現れるので、パラアウトを利用する本件の場合は後者を選ぶ。(Fig.3)AD本体のKITウィンドウを起ち上げキット表示にし、各音源フェーダーの左脇最下段にある↓スイッチを押し下げる(クリックする)。(Fig.4)このスイッチを有効にした音源はメインのステレオアウトから切り離される。


UTMonoff.png 
Fig.2 ユニバーサル・トラック・モードにチェックを入れる

adselect.png 
Fig.3 ADをアサインする時は「マルチ出力 4×ステレオ,8×モノラル」を選択


adparaout.png
Fig.4 各音源の↓スイッチを押下げ


ちなみにADの各音源には固有の番号が割り振られている。LogicのAUXチャンネルストリップで入力ソースを選択する際、モノラル音源の場合は「Addictiv 3(3から10までの任意の数字)」、(Fig.5)ステレオ音源の場合は「Addictiv11-12(15-16までの3通りの組み合わせ)」(Fig.6)と表示され、即座にどの音源か分かりにくい。対比表で示してみる。(Fig.7)

adout3.png
Fig.5 Kickをアサインする時は「Addictive3」を選択



adout1112.png 
Fig.6 Over Head以降のステレオソースをアサインする時は
「Addictive11-12」以降を選択。
受け側のAUXチャンネルストリップをステレオ化しておく


ADoutnumber.png
 
Fig.7


表を見ていただくとわかるようにADのパラアウト1と2は存在しない。1-2はメインステレオアウトのことであり、全ての音源をパラアウトしてもエフェクトだけはメインステレオアウトから出力される。本件はADの外のエフェクトを積極的に活用するプランなので、このメインステレオアウトはほぼ使用しないが、「使っちゃいけない」というわけではない。

3.AUXチャンネルストリップへのアサイン
上記の対比表を参考にLogicのAUXチャンネルストリップにADの各音源をアサインしていくわけだが、私は実際にラージコンソールにドラムマイクをアサインした時と同じように、対比表の順番に並べている(AUX9以降はステレオ化することになる)。またこの並びはADのキット表示画面と同じ並びでもある。並び替えは必須ではないし、どういう順番に並べるかはユーザーの自由。ただ見た目を整理するのは重要である。(Fig.8)

adtoaux.png 
Fig.8 AUXチャンネルストリップの並びと
ADの各音源の並びが揃っている

さてここからが特に改訂版たる部分だが、パラアウトの最後にある「Bus」。これをどう使うかピンと来ないユーザーもいるかもしれない。このバスはもうひとつのメインミックスとして使用できるサブステレオアウトで、ADキットエディット画面内のBusフェーダー上のボタンを押下げることで、各音源のバス送り音量を調整できるようになる。(Fig.9)先のエントリーではLogixのAUXチャンネルからLogic内のバスに送ることで実現していたプランだが、ADだけでもできることを見逃していた。Logic側のBusチャンネルを侵食しない意味ではこちらの方法がオススメと言える。


adbussend.png 
Fig.9 バスフェーダーを選択した画面。
各音源のフェーダー上部にバス送り音量を示す横棒が現れる。
マウスで調整もできる。


音作りの手法に関してはAUXチャンネルでもBusチャンネルでも同じなので省略する。こちらのエントリーを参照いただきたい。
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