暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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「方丈の海」の音楽・再演するのだが…

Theatre Group OCT/PASS(以下オクト)の芝居「方丈の海」が再演される。このお芝居の音楽を私は担当した。オクトの主宰者石川裕人さんはまったく自由に音楽を作らせてくれる太っ腹な方だった。脚本を読んで全く自由に創作した音楽を裕人さんに提出し、「あとは好きな場面で好きな曲を使ってください」というやり方だった。そのやり方が今までで一番しっくりきた作品が「方丈の海」だったと私は思っている。信じられないことだが昨年「方丈の海」の初演が千秋楽を迎えた1ヶ月後に裕人さんは急逝された。左様、今回の再演は裕人さん一周忌の追悼再演の意味もあるのだ。

稽古はすでに始まっている。先日その稽古場にお邪魔して見学させていただいた。時間も経っているしキャストも一部変更されたので、一度見たことのある場面でも受ける印象は全く違う。まずそのことに驚いた。そしてそのことから想像されたとおり、中里広太君とのインプロヴィゼイションを基にかつて作った音楽は、何やらよそよそしく聴こえてしまった。作っている最中は芝居と音楽が同時進行ででき上がって行ったので、もとから織り込み済みの違和感すら快感だったのだろう。だができ上がった音楽が今でき上がりつつある芝居に寄り添うとなると、なんだか収まりが悪いのである。

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今回新たにブッキングされた仙台演劇界の重鎮松崎太郎さんにそう言ったら「服部さんならきっとそう言うと思っていた。で、新しく作り直してくれるんじゃないかな〜、なんて(笑)」と言われてしまった。太郎さ〜ん、そんな簡単じゃないっすよ。

作り直すとなるとどれだけ途方も無いかまったく見当もつかないが、もちろん太郎さんもそんなことは承知の上だろう。だがあれほど自分に厳しい太郎さんにそう言われると「いや、別に、このままでいいんじゃないっすか?」とは簡単に言えない。

芝居は今まさに日々刻々と変わっている最中なので、現段階でどうするか判断はできない。もう少し稽古を見せてもらって、必要なら改めて考えねばなるまい。再演初日は10月11日。あまり時間は無い…。
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