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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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化学反応が起こる瞬間

高橋督のファーストアルバムのレコーディングは順調である…かどうかは、少なくともスケジュールの点では怪しくなってきたが、レコーディングセッションそのものはものすごく充実している。

制作段階の観点から言えば、まだまだダビングが続いておりミックスダウンに至った曲は実はまだ1曲しかない。ミックスは8割が担当する私自身との闘いだが、ダビングの現場では奏者、作曲者(督のこと)、エンジニアがそれぞれにアイデアを出し合い音楽を創っていく。その過程は私の貧弱な語彙では表現できないほどにエキサイティングである。

ひとりで、打ち込みで、思い通りの音色とフレーズばかりが組み合わさるのが打ち込み音楽である。本来は「100%自分」、完璧なはずの自分の音楽のはずなのに、ゲストミュージシャンを迎えることによって、まるで化学反応を起こしたように全く異なる彩り、意味合いを持つことがある。これまで自分の作品の録音現場で何度も体験してきたことだが、高橋督も今まさにその化学反応の起こる瞬間を存分に味わっているようだ。一番最初のセッションでは圧倒されていたようだが、その後は貪欲により良いアイデアを注入し続けている。

そして今回演奏してくださっている奏者のみなさんも、真摯に督のアイデアと向き合い、さらに「ならでは」のアイデアを曲にどんどん持ち込んでいる。その基礎音楽力と瞬発力の豊富さには脱帽・脱シャツ・脱ソックス(by 関根勤)である。

@1st_rec_hiroshi.jpg 
齋藤寛君を招いて様々なパーカッションを録音。
これはジャンベ

@1st_rec_marine.jpg
 
 Marinさんを招いてケーナとヴォイスの録音。
無茶なフレーズを懸命に練習するまりんさんと
アレンジの見直しを視野に苦悩する督

録音ってやっぱりこうじゃなくちゃね。
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