2013.12.02 Mon
ドラマの根源
高橋督ファーストアルバムのダビングセッション、今夜は黒瀧英一郎君を招いてヴァイオリンのダビング。
実際には督が曲データを完成させる段階で仮のヴァイオリンは入っている。しかしそれはヴァイオリンのサンプルによる演奏であって、つまり電子音である。音色はそっくりだがその音色に命を吹き込むのは並大抵ではない。だがしかし、実際にその曲のために黒瀧君が弦を弓で擦ると、得も言われぬドラマが生まれるのだ。何がそのドラマの根源かと問われれば、例えばフレージングとかアーティキュレーションとか何とか言えば言えるが、私には「これが演奏です」と思えてならない。譜面から音楽を読み取り、咀嚼し、そして「自分」を乗せて実音にする。これらのプロセスが積み重なって音楽になっていく。
もちろん録音中はそういう魔法のような瞬間ばかりではない。紆余曲折がある。でも黒瀧君はその紆余曲折をきちんと形にしてくれた。ひとつの作品を作ろうと大の大人が3人も集まっているのだから、何がしかの結果が出なければ嘘なのだが、それは保証されたものではない。各人がそういう努力をして初めて形になるのだ。それが実感できるセッションを体験できるのは、ミュージシャンとしてであれエンジニアとしてであれ、とても嬉しい。
※追記20131202:督のブログでも逐一レポートされてます。当夜のものはこちら。
実際には督が曲データを完成させる段階で仮のヴァイオリンは入っている。しかしそれはヴァイオリンのサンプルによる演奏であって、つまり電子音である。音色はそっくりだがその音色に命を吹き込むのは並大抵ではない。だがしかし、実際にその曲のために黒瀧君が弦を弓で擦ると、得も言われぬドラマが生まれるのだ。何がそのドラマの根源かと問われれば、例えばフレージングとかアーティキュレーションとか何とか言えば言えるが、私には「これが演奏です」と思えてならない。譜面から音楽を読み取り、咀嚼し、そして「自分」を乗せて実音にする。これらのプロセスが積み重なって音楽になっていく。
もちろん録音中はそういう魔法のような瞬間ばかりではない。紆余曲折がある。でも黒瀧君はその紆余曲折をきちんと形にしてくれた。ひとつの作品を作ろうと大の大人が3人も集まっているのだから、何がしかの結果が出なければ嘘なのだが、それは保証されたものではない。各人がそういう努力をして初めて形になるのだ。それが実感できるセッションを体験できるのは、ミュージシャンとしてであれエンジニアとしてであれ、とても嬉しい。
※追記20131202:督のブログでも逐一レポートされてます。当夜のものはこちら。
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