暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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先入観に捕われず、柔軟に事を処す

新年明けましておめでとうございます。今年もミュージシャン服部をよろしくお願いいたします。

髙橋督ファーストアルバムのレコーディング作業が昨年末に一旦沈静化した。様々なミュージシャンのダビングが終わり、督本人のOKテイクを録音するにあたり、録音は本人が自宅で行っているからである。この隙に自作の録音を復活させた。新年早々に新規ソングを起ち上げ、現在は骨組みを作っている段階である。昨年中に録音し終えた、あるいは8割り方録音を終えた曲なども久しぶりにプレイバックしてみて、あからさまな「自分っぷり」にややうんざりしたものの(笑)、早くこれらを仕上げたいなぁという、ごく当然の欲求も沸々と湧いてきた。有り体に言えば至極幸先の良いスタートとなった。

音楽制作における現在の大きな野望として、スタジオのモニター環境を変えたいと思っている。当スタジオのモニター環境は低音域が見えにくい(音が見えにくいというのも不思議な表現だが)とかねがね考えていた。打ち込みなどの制作作業では大きな問題にならないが、ミックスダウンとなると如実に影響が表れる。増してや髙橋督の、つまり自分以外の作家のミックスである。万全を期したい。恐らくその原因はスピーカーの背面が壁に近すぎるからだと思われる。当スタジオのモニタースピーカーはYAMAHA NS-10M(の民生ラインのもの)なのだが、背面に程よくスペースが無いと低音が飛んで来ない(ように思う)。それなら前に出せば良いじゃんという声が聞こえてくるが、前に出してスピーカーを置くべき場所には、いまだに活躍するアナログミキサーMACKIE.24.8が鎮座していたり、電源やMacPro本体がその24.8を囲むように置かれていたりして、つまりスピーカーを前に出すだけで、普段自分が陣取る作業スペースを根本的に大改造する必要があるのだ。

ようやく現状でもミックスに於ける低音域をなんとかコントロールできるようになってきていることも、改造を躊躇する理由になっている。ただ現状がベストでないことも確かなのだ。この改造、昨年末からずぅっと考えており、本来は年末年始の端境期にえいやっと作業してしまうべきものなのだろうが、ついサボってしまった。最新のMacOS、Mavericks上でのLogicPro9動作状況の確認も、なんだかんだと先送ってしまっている。

私は昨年末くらいから「『こうあらねばならない』とか『こうすべきである』と考えるのはもうやめよう」と決めた。20代30代ならこういう指針が力になることも多かったが、40代も半ばになった自分には過剰なプレッシャーになるように思う。同時に「いつもの結果を、様々な方法で得られるようにしなければならない」という師匠の教えも常に頭にある。矛盾するようだが、自分では「先入観に捕われず、柔軟に事を処す」と解釈している。年の頭にあたり、今年の行動と思考の指針として書いてみる。

そんな時に最終的に頼りにすべきは、自らの基準、すなわち「良い/悪い/好き/嫌い」の4軸レーダーチャートである。このチャートが曇っていたりレベルが低ければどうにもならない。少しずつでも精度を上げる努力をするつもりである。改めて昨年中にお世話になった音楽関係諸氏にお礼申し上げると共に、今年も叱咤激励のほどお願い申し上げる所存である。
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