暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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永遠のリハーサル

画像を撮り忘れたことがまったく悔やまれる。森木啓太(Bs)とその奥様真理子さん(Vo)と私の3人でリハーサルを行った。

私は家族を養うための生業を持っていて、いわゆるミュージシャンとは言っても、下卑た言い方をすれば、つまりサンデーミュージシャンである。どうなるとミュージシャンなのか、どうなるとプロなのか、などと言う定義や考え方についてはまたいつか書こうと思う。とにかく、生業と音楽活動を並行で成立させるには、本業=ミュージシャンな方々とは違った苦労がある。

それは技術の維持だ。

弾き続けていないと楽器の腕は落ちるし、実演の場にいないと反応力と言うか、瞬発力と言うか、有機的に音楽に関わる力が落ちて行く。これが一番怖いのである。サンデーミュージシャンですら無くなるというのは恐怖なのだ。

こういう話を時折誰かとするのだが、私と同じような立場の人はすぐに同意してくれる。森木もそのひとりだった。だからひとまず、特定のライヴのためにパパッとリハーサルをしてあとは現場勝負!みたいなのは目指さず、ひたすら技術を維持するためだけのリハーサルをやってみないか?と誘ってみた。森木夫人こと真理子さんも同意してくれて、Vo,Bs,Keyのトリオでなんかやってみるべ、となった。その最初のリハーサルを行ったのである。

「Can't take my eyes off you」と言うよりも「君の瞳に恋してる」という理解なのだが、あの元気はつらつな曲と「Overjoyed」の2曲を課題曲としてみた。どちらも明快に美しい曲だが、打楽器レスのトリオ演奏となると音楽として成立させるのは難しい。実際に演奏して初めてわかったのだが、恋してるの方は実はメロディのパーツはかなりバラバラと言うか、断片的と言うか、ひとつひとつのパーツの力が強すぎるのだ。それをディスコビートと分かりやすいバッキングでまとめている…と言い切ると語弊があるが、とにかくアレンジの巧みさが光る。あの死ぬほど有名な間奏部分のブラスフレーズなどとても勉強になる反面、ベースとピアノでどうやるの?と言われると難題だ。


Can't take my eyes off you


Overjoyed

しかし締切があるわけでもない。また思ったような演奏にならないからこの曲はあきらめる…と言う必要も無い。なにしろ「練習」なのだから。「今の良かったね」「面白かったね」「今のは無いわ〜」みたいな、ある意味自分の感覚を研ぎ澄ますことだけを考えて誰かと演奏するのは、もう本当に、心の底から楽しい。自分たちが演奏したい曲だけ演奏していれば良いというのもある意味すごい。ずぅっとこういうことをやりたかったのだ。

いずれこのトリオが人前に出て行くこともあるかもしれないが、今は人知れずこっそりと自分たちの鍛練のためだけに音を出していこうと思う。
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