暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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ドラムが重要じゃないなんて

相変わらずご主人不在のまま髙橋督のアルバムのミックスダウンは続いているその2。今回のミックスダウン作業で意外だったのは、自分のミックスに低音成分を意外と突っ込めている、ということである。これまではスパイラル的に増加している低音成分を如何に制御下に置くか、に腐心していたが、キックやベースをブンブン言わせても意外と大丈夫なんだな…と今は驚いている。ただもちろん無作為に低音成分を足しても良いと言うことではない。別の言い方をすれば、低音域の成分を、綿密に、あるいは周到に計算して演出すれば、意外に低音成分を突っ込めると言うことではないか。

他にも自分にとって意外だったのは、必ずしもドラムが表舞台にいなくても良いことがある、と言うことだった。私は高校3年間吹奏楽部でドラムばかり叩いていたとも言え、ドラムという楽器が大好きなのだ。そんな出自からか、自分のミックスはドラムが大きめだった。今回のプロジェクトではドラムのトラックのフェーダーをどんどん下げていく曲もある。こう言うことは珍しい。

髙橋督の曲は、その曲の一番重要な要素を見つけるのが思ったほど難しくない。もちろんそれはメロディやアレンジがしっかり練られているからだ。曲をさらっと聴いてみて、ドラムとベースの音作りをし始める頃には、全体的な着地点=曲のあるべき姿がおぼろげながら見えてくる。その後の作業は、如何に最初に得られた着地点のイメージからズレることなく、できるだけ遠くに跳ぶというシンプルな目標があるだけになる。低音成分の整理がしやすいのも、曲中要素の優先順位が付けやすいのも、メロディ・アレンジ・演奏が高次元でバランスしているからである。その中でも一番重要なのはやはりアレンジであろうか。こいつがダメだとミックスも落とし所を見つけるのが容易では無い。
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