暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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嵐を呼ばないドラマー

仙台市内の電子楽器ジャンキーの強い味方、島村楽器仙台E-Beans店で電子ドラムを叩いてみた。それはRolandのもので、おそらくTD-30K-Sか、それに近い上位機種だと思われる。まぁとにかくあきれるほど良くできている。このジャンルではRolandは先駆者ではないものの、打面の反応の自然さや打点による音色変化など、世界トップレベルなことは疑いの余地が無い。特に打点を変えて音色を変化させるのはシンバル類ですら実現できていて、センサーの取り付けなどどうなっているのかわかるはずもないが、もう私レベルの腕では誤作動を起させるのは難しい。

TD-30K-S.jpg
Rolandウェブサイトより

いい気になって数分叩いていた。夢中になっていくつかキットを切り替えてはそれっぽいフレーズを叩いていたのだが、ふと。そもそも音色を作るところからがドラマーの職能じゃないの?太鼓のチューニングやケア、もっと言うと良い楽器の見分け方まで含めてドラマーの能力であり、個性であると思う。ドラマーの訓練の半分くらいは「如何に楽器を鳴らすか」であるとも思う。つまりスティックやペダルという異物を使い、身体のエネルギーをロス無く太鼓にうまく伝える訓練が必要不可欠なはずなのだ。ところが電子ドラムはその「楽器を鳴らす訓練」が不要である。極端な話、スティックを持って強く打面を叩けば、誰でもビシッと良い音がしてしまう。これじゃあうまくなれない。

私はずいぶん長い間自分のドラムセットが欲しいと思っていた。生ドラムが難しければ電子ドラムでもいいなぁとも思っていた。しかし電子ドラムを買ったところで、本物のドラムをうまく叩けるわけではないことも納得してしまった。考えてみれば電子ピアノで何千時間練習したところで、生ピアノをうまく弾けるようにはならない。当たり前だ。もっとも私はこれからドラマーになりたいわけではないので、ある意味電子ドラムがお似合いなのかもしれない。
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