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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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Ultimate1本足スタンドを使った2段セッティング2016(その1)

来たるあるライヴ、キーボードのセッティングで試行錯誤している。今回使用するシンセは2台。YAMAHA S90XSとRoland JP-8000である。今回はアルティメイト社の懐かしの1本足スタンドに2台乗せることを目標としている。

ultimate_00001.jpg
雑然としていてすみません

ax-48-pro_3_lg.png 
UltimateSupport社のApex AX-48。
暁スタジオ所有の現物はとっくにディスコンになったこれの廉価版


S90XSはかなり汎用性の高いシンセなので、その気になれば1台で全部やれてしまう。しかしステージの上で演奏以外のことにあまり気を配りたくない性質の私としては、1曲の中でふたつ以上の音色が必要な場合、「この音色はこのシンセ、サビで鳴らすあの音色はあのシンセ」と1音色/1鍵盤であってほしい(横着者)。ま、そんなわけでJPを持ち出すことにしたのだが、2台の鍵盤を使う場合いつも苦労するのが鍵盤と鍵盤の距離である。既存のキーボードスタンドでは離れ過ぎているのだ。

理想はYAMAHAのD-DECKである。

DDK-7.jpg
YAMAHA D-DECK DDK-7
要はエレクトーンの上だけ

しかし個別の機種を重ねるので鍵盤同士をこんなに接近させられない。なぜかというと下段シンセの液晶ディスプレイが見えなくなったり、場合によっては音色選択用ボタンが押せないということもあり得るからだ。妥協案として若干距離を取ったとしても、やっぱり下段シンセのディスプレイを覗き込んだり、手を潜り込ませてボタンを押すことになりがち。

これでは本末転倒なのである。せっかく「あの音色はあのシンセ」という状況を作っても。

そもそもそんな距離を取るなら既存のX脚スタンドに2段目アタッチメントを付ければ良いだけの話で、そんなことはとっくにやっている。それじゃだめなのよ。そんなわけで今も「音色ごとに個別の鍵盤」「下段シンセパネルの視認性と操作性」という条件を満たすべく試行錯誤を続けてきたわけだが、今回それなりに納得できるセッティングを見つけたので見せびらかしてみたい。

ultimate_00001.jpg
再掲。全景

上段のJP、本来は底面を受けるためのスタンド側のゴムを、ずり落ちないためのストッパーに転用する。奥行きが足りない分は背後の背骨に立て掛ける形になる。
ultimate_00005.jpg
上段のJPはこうやって止めている

ultimate_00006.jpg 
指3〜4本分底上げすることで角度が付く。
JPの奥行きサイズあってのセッティング、
どのシンセでもこのようにセッティングできるわけではない

上段のJPに角度が付いたことで、演奏する手首になんとなく違和感はあるのだが、下段S90XSパネルの高い視認性や操作性は快適だし、JPの鍵盤がわずかに奥に行ってしまっても許容範囲なのは嬉しい。

ultimate_00003.jpg 
演奏者目線で正面から見るとこんな感じ。
下段のS90XSのパネルの視認性、操作性とも完璧

ultimate_00002.jpg 
JPを普通に平行にセッティングするよりは距離が生まれるが、
上記視認性と操作性を優先するとここらへんが妥協点。
またJPに角度が付いたままさらに下げると、
JP鍵盤 VS 手首の角度が通常よりキツくなり弾きづらい

ということで上半身側の問題は解決したが、足元、ペダル配置については最終解が出ていない。エントリーを分ける。
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