2017.02.12 Sun
【速報】HAMMOND 44入院
今やすっかり私の右腕になっている鈴木楽器製作所(株)製鍵盤ハーモニカ"HAMMOND 44"が絶不調に陥った。具体的には息が漏れてしまう。息が漏れるとどうなるか。まずすーすーと息漏れ音がし、余計に息を吹き込まねばならない。「あれ?なんでこのフレーズが一息で吹ききれないの?」肺活量育成ギブスか?というイキオイである。
この症状がいつから出ているのか。あの日あの時…とはっきりわからないのだが、向山こども園のパフォーマンスに向けた2月初旬のリハーサルの時には問題なかった。少なくとも違和感はなかった。しかしその次に音を出した時には息漏れに気がついた。と言うことはリハーサル後の積み込みや移動時にやらかしたということだろうか。
息漏れが起こるとどうなるか。演奏者の体感で言うと「いつもは一息で吹けるフレーズが、途中で息切れして吹けなくなる」に尽きる。フレージングを変えるといっても限界はあるし、変なブレスが入るとフレーズがめちゃくちゃである。本体を振ってみるも何か異音がするわけでもなく、意を決して分解しても目視ですぐわかるような破損も見受けられない。だが息が漏れている場所は見つけた。一番高い音程のキーの脇の隙間である。そもそもこの隙間は最初からあったのかどうか、初めての分解では見当もつかない。リードを覆う空気袋の部分まで外したが原因が分からず(さすがにリードは外さなかった)、現状で息漏れの根源となっている隙間をウレタンでふさぐことにした。それでも息漏れは根絶できず、まだ少し漏れているが少なくともフレージングは以前と同じようにできるレベルまでにはなった。
少々汚い話になって恐縮だが、このトラブルが発生すると、隙間から息といっしょに唾も盛大に排出されるのには参った。通常の唾抜きの脇から出てきてしまう。HAMMOND 44のピックアップ(内蔵マイク)は立奏時の底面(楽器正面から見て右端)に位置しており、物理的に唾もそこから垂れて息と共にピックアップ部分を直撃してしまう。これ、絶対良くないよなぁ(笑)。
それでもウレタン詰めたら、息漏れを90%防ぐことができた。子ども園でのパフォーマンス時はエフェクターBOSS ME-70経由でキーボードアンプに接続して拡声したが、ノイズが乗ったり息漏れ音が拡声されることはなかった(現実にはわずかに息漏れ音は拡声されていたと思うが、気にならなかった)。しかしその翌日の「橋元服部二人会」では、サウンドチェック時に一音吹いただけで息漏れのすーすーという音が盛大にラインに乗ってしまい、PAオペレータさんを慌てさせた。さーせん。ウレタンが唾を吸ってダメになってしまったのだろうか。現場で分解・手当てをしようにも材がない。こんなこともあろうかと by 真田技師長 用意しておいたHOHNER Melodica36(もはや絶版らしく、現在はMelodica37になってる)で当夜は乗り切った。久しぶりにSHURE SM57で音を拾ってもらったが、実に美しい音だった。オペレータさんがいるならこういう選択も悪くない。
実は二人会前夜に販売元である鈴木楽器販売(株)東北営業所に電話で問い合わせてみた。ベテランの方が対応してくださりそこでわかったのは
・息漏れ症状の原因は多様である
・空気袋を止めているネジの緩みを直すだけで解決する場合もある
・東北営業所に技術者は常駐しておらず本社工場送りとなる
・緊急の場合は代替品を貸し出すことも可能(ただし本数は限られているので早い者勝ち)
ということであった。二人会翌日にさっそく持ち込んで修理を依頼。二週間程度で仕上がるという。ただし修理費用については何のアナウンスもなかった(笑)。本体価格と同じ金額…なんてことにならない限りは当然修理する。またこういう事態がHAMMOND 44には頻発するならもう1本買ってもいいな、とすら思っている。
修理の結果は後日改めてリポートする。全国のHAMMOND 44オーナーのみなさん、お楽しみに。
息漏れが起こるとどうなるか。演奏者の体感で言うと「いつもは一息で吹けるフレーズが、途中で息切れして吹けなくなる」に尽きる。フレージングを変えるといっても限界はあるし、変なブレスが入るとフレーズがめちゃくちゃである。本体を振ってみるも何か異音がするわけでもなく、意を決して分解しても目視ですぐわかるような破損も見受けられない。だが息が漏れている場所は見つけた。一番高い音程のキーの脇の隙間である。そもそもこの隙間は最初からあったのかどうか、初めての分解では見当もつかない。リードを覆う空気袋の部分まで外したが原因が分からず(さすがにリードは外さなかった)、現状で息漏れの根源となっている隙間をウレタンでふさぐことにした。それでも息漏れは根絶できず、まだ少し漏れているが少なくともフレージングは以前と同じようにできるレベルまでにはなった。
こんだけネジが多いとリードをバラすのには躊躇してしまう
少々汚い話になって恐縮だが、このトラブルが発生すると、隙間から息といっしょに唾も盛大に排出されるのには参った。通常の唾抜きの脇から出てきてしまう。HAMMOND 44のピックアップ(内蔵マイク)は立奏時の底面(楽器正面から見て右端)に位置しており、物理的に唾もそこから垂れて息と共にピックアップ部分を直撃してしまう。これ、絶対良くないよなぁ(笑)。
それでもウレタン詰めたら、息漏れを90%防ぐことができた。子ども園でのパフォーマンス時はエフェクターBOSS ME-70経由でキーボードアンプに接続して拡声したが、ノイズが乗ったり息漏れ音が拡声されることはなかった(現実にはわずかに息漏れ音は拡声されていたと思うが、気にならなかった)。しかしその翌日の「橋元服部二人会」では、サウンドチェック時に一音吹いただけで息漏れのすーすーという音が盛大にラインに乗ってしまい、PAオペレータさんを慌てさせた。さーせん。ウレタンが唾を吸ってダメになってしまったのだろうか。現場で分解・手当てをしようにも材がない。こんなこともあろうかと by 真田技師長 用意しておいたHOHNER Melodica36(もはや絶版らしく、現在はMelodica37になってる)で当夜は乗り切った。久しぶりにSHURE SM57で音を拾ってもらったが、実に美しい音だった。オペレータさんがいるならこういう選択も悪くない。
実は二人会前夜に販売元である鈴木楽器販売(株)東北営業所に電話で問い合わせてみた。ベテランの方が対応してくださりそこでわかったのは
・息漏れ症状の原因は多様である
・空気袋を止めているネジの緩みを直すだけで解決する場合もある
・東北営業所に技術者は常駐しておらず本社工場送りとなる
・緊急の場合は代替品を貸し出すことも可能(ただし本数は限られているので早い者勝ち)
ということであった。二人会翌日にさっそく持ち込んで修理を依頼。二週間程度で仕上がるという。ただし修理費用については何のアナウンスもなかった(笑)。本体価格と同じ金額…なんてことにならない限りは当然修理する。またこういう事態がHAMMOND 44には頻発するならもう1本買ってもいいな、とすら思っている。
修理の結果は後日改めてリポートする。全国のHAMMOND 44オーナーのみなさん、お楽しみに。
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