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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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新たなる劇伴制作

脚本を書いているご本人のブログで公開されたのでもう言っても良かろう。また芝居の音楽を担当することになった。Theatre Group "OCT/PASS"の次回公演である。

劇団所属の女優篠谷薫子さんが「大門」のメンバーというつながりで…、と言うとお情けでお話をもらったように聞こえるかもしれないが、昨年の新人公演で1曲だけ音源制作をした実績を買ってもらったと思いたい。

「宇宙大作戦」がモチーフのコメディ。どんなんじゃ、そりゃ。自分の引き出しの中身だけでちゃんとやれるか、今は密かに不安である。

以前宮田慶子さんに鍛えられ、さらにNozo-Mixの音楽を4年続けてきて感じるのは「音楽だけで語りきらないこと」の難しさである。自分が芝居というメディアのワンピースになりきることの難しさとでも言うか。

普段自作曲(大抵インストゥルメンタル)を練り上げている時は、「如何に音楽に雄弁に語らせるか」に腐心している私。歌詞のある音楽に負けてたまるか!という思いも少しある。役者の動き、台詞、場の空気、照明、大小の道具たち…。こういうものとアンサンブルを組んで初めて観客の前に提示する形になっていく。そういう音楽にしなければいけないのか?

もちろん答えは出ない。

自己主張しない音楽というテーマで以前「Cube」というアルバムを作ったが、結局そのテーマは未消化のままだった。まぁつまり曲ができあがっていくにつれていつものように「たっぷり語る」音楽になっていってしまった(アルバム1~2曲目くらいまではなんとか踏みとどまっていたが、曲数が進むにつれいつもの多弁な曲調になっていくのは自分でも笑ってしまう)。

せっかく劇団の外部に音楽制作を依頼するわけだから「頼んでよかった」クオリティにするのは当然として、服部個人の作家性も織り込んでいきたい。

などと書いてきたが、まだ打合せも終わってないんだから必要以上に力むのはやめよう(笑)。
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