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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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詩と音楽。相乗効果について

いよいよ明日に迫った卸商センターの観桜会。本日リハーサルを決行。卸町のMOXにて篠谷薫子さんと。宮澤賢治「春と修羅」に生演奏という趣向。

ふたりで何かを作るのは初めてなので、お互い様子見というか出方を待つみたいな。とりあえず曲を聴いてもらいつつ薫子さんも詩を読んでみる。彼女の語るリズムに合わせてついつい弾き過ぎてしまったが、すぐに軌道修正。必要最小限の音をここぞというタイミングで出すようにする。つまりこの言葉に対してこういう音を出すと意味合いが強調されるよね、とか感じ方が変わるよね、とか。ディスカッションしながら確認。

他にもバックトラックを作った曲に対しても、薫子さんは果敢に反応してきてくれた。特にバックトラックのある曲なんて、ミュージシャン側ではもうどうすることもできない。つまり生演奏の部分と合わせて音楽の出来を高める作業しかできないわけだ。だってテンポも伴奏もすでに決まってしまっているのだから。実はリハーサルに突入するまで、音楽以外の要素と有機的な反応ができるだろうか、という不安があった。

しかし薫子さんが曲の前後や途中に言葉を発することで、バックトラック有りの曲だとしても、音楽が表情を変えることが実感できた。特に昨日完成させた曲など、音楽だけでイメージしていた完成形の倍以上エモーショナルになった。薫子さんもそれは実感できたようで、リハーサルが終わる頃にはものすごく「何かを掴めた」感触がふたりともにあった。

明日はやってやる!
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