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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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OCTの劇判、リヴァーブはやっぱりアウトボード

昨夜ある程度作っておいた「哀切」を完成させてしまう。

nanopianoによる骨格があり、これはいわゆるピアノソロ形態の曲である。そのデータをC&PしてJV-880のベル系の音色、K2000のモジュレーションのかかったヴォックス系の音色でメロディラインだけをなぞらせる。

コード進行自体はひとつしかないので、展開を作るために中間部分からJUNO-106のパッド系の音色でカウンターメロディのようなものを加える。あと本当にSEとしてM1のカコーンというメタル系のパーカッションをランダムに加える。

これらを全部オーディオデータとして録音してしまう。問題はリヴァーブである。

この曲はところどころルバート気味になっている部分があったり、わざとタメてメロディを弾いている部分もあるものの、基本的なBPMは60程度だろう。かなりスカスカに弾いているのはわざとで、その隙間を美しいリヴァーブで埋めたい、と設計していたのである。がしかし、プラグインリヴァーブと言えば服部はLogicPro7の純正モノしか持っておらず、これらはこのようにシビアな場面では非常に密度が粗く、正直使い物にならない。

そこでSONY R7というアウトボードにnanopianoのトラックからAUXアウトで出力。リターンそのものをオーディオデータとして録音してしまう。色々加えたが、メインのnanopiano以外はうっすら聞こえる程度にミックスし、さらにEQで若干ミッドを削ったR7の7秒オーバーのプレートリヴァーブの音を加えると…。

これですよ。

早速ミックスしてmp3化。メールにて送付。ファイル名にはKari、すなわち仮と入れているけど、アイデアそのものにOKが出ればもうこれがファイナルミックスでもいいな。けっこう好きな感じに仕上がった。
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