2009.10.13 Tue
生涯現役
プリンスファンの情報交換の場所として有名なprince.orgで2009年10月11日パリで行われたライヴのセットリストが掲載されている。
1999
I Feel For You
Controversy
Sexy Dancer - Le Freak ( Chic )
Y U Wanna Treat Me So Bad ?
Take Me With U
Anotherloverholenyohead
Guitar
Raspberry Beret
Girl (*acoustic)
All Day, All Night *
I Could Never Take The Place Of Your Man *
The 1 U Wanna C *
Sometimes It Snows In April *
Mountains
Everyday People ( Sly & family stone )
I Want To Take U Higher ( Sly ... )
Without Love ( Doobie Brothers )
Play That Funky Music
Partyman
Shake your body to the ground
What have you done for me lately
Uptown
Let's Work
Kiss
Cool
All The Critics Love U In Paris
All Day, All Night
Cream
U Got the look
私のような90年代に入ってからのマニアですら腰が抜けるようなリストである。これらの曲が本当に演奏されたのか、にわかには信じられない。というのもプリンスは確かにエンターテイナーではあるが、全くエゴ剥き出しのライヴを行うことがかつては多かった。なので筋金入りのマニアみなればなるほど実際に体験できなかったライヴのこのようなリストを信じにくい…。
同時にあまりにも過去の遺産に頼った内容でもある。プリンスがポップミュージックの改革者だったのは明らかに82年から89年までであり、それ以降はファンクミュージックの原点への回帰とポップミュージックフィールドに於ける作編曲の技巧者であることと傑出したライヴパフォーマーとして活動してきた。残念ながらポップミュージックの改革や変革は主にヒップホップのフィールドで活発に行われ、プリンスのようにそれらの源流であるファンクミュージックの現代的解釈を行っているだけではメインストリームとはなり得ない時代が続いている。
何が言いたいかというと、3枚組のニューアルバムを出して間もないというのに、そのアルバムからの曲が1曲も無いのはどういうわけだ!ということである。私はプリンスにはあくまでも現在進行形のアーティストでいてほしいのだ。
楽器の演奏に重点を置いて、優れたミュージシャンがプリンスの指先ひとつの合図で変幻自在に演奏を変え、進めて行くという、我々のようなミュージシャンから見れば王道も王道、正道も正道であるスタイルで高度な演奏を繰り出すライヴスタイルは、確かにヒップホップを聴き慣れた世代には野暮ったく見えたりするのかもしれない。しかしだからこそ今現在の心境で作られた曲たちを重点的に演奏してほしいのだ。口パク(リップシンクなんて言いやがって。ふざけるな)とカラオケを垂れ流し、照明とダンスだけで金を取るショーを「ライヴ」なんて言う似非歌手や似非ミュージシャンに「音楽を演奏する意味」を問いかけてほしいのだ。ファンクミュージックの現代的解釈だけではなく、音楽に挑む姿勢そのものを示す立場にいる偉大なミュージシャンのひとりだと思う。頼む。
1999
I Feel For You
Controversy
Sexy Dancer - Le Freak ( Chic )
Y U Wanna Treat Me So Bad ?
Take Me With U
Anotherloverholenyohead
Guitar
Raspberry Beret
Girl (*acoustic)
All Day, All Night *
I Could Never Take The Place Of Your Man *
The 1 U Wanna C *
Sometimes It Snows In April *
Mountains
Everyday People ( Sly & family stone )
I Want To Take U Higher ( Sly ... )
Without Love ( Doobie Brothers )
Play That Funky Music
Partyman
Shake your body to the ground
What have you done for me lately
Uptown
Let's Work
Kiss
Cool
All The Critics Love U In Paris
All Day, All Night
Cream
U Got the look
私のような90年代に入ってからのマニアですら腰が抜けるようなリストである。これらの曲が本当に演奏されたのか、にわかには信じられない。というのもプリンスは確かにエンターテイナーではあるが、全くエゴ剥き出しのライヴを行うことがかつては多かった。なので筋金入りのマニアみなればなるほど実際に体験できなかったライヴのこのようなリストを信じにくい…。
同時にあまりにも過去の遺産に頼った内容でもある。プリンスがポップミュージックの改革者だったのは明らかに82年から89年までであり、それ以降はファンクミュージックの原点への回帰とポップミュージックフィールドに於ける作編曲の技巧者であることと傑出したライヴパフォーマーとして活動してきた。残念ながらポップミュージックの改革や変革は主にヒップホップのフィールドで活発に行われ、プリンスのようにそれらの源流であるファンクミュージックの現代的解釈を行っているだけではメインストリームとはなり得ない時代が続いている。
何が言いたいかというと、3枚組のニューアルバムを出して間もないというのに、そのアルバムからの曲が1曲も無いのはどういうわけだ!ということである。私はプリンスにはあくまでも現在進行形のアーティストでいてほしいのだ。
楽器の演奏に重点を置いて、優れたミュージシャンがプリンスの指先ひとつの合図で変幻自在に演奏を変え、進めて行くという、我々のようなミュージシャンから見れば王道も王道、正道も正道であるスタイルで高度な演奏を繰り出すライヴスタイルは、確かにヒップホップを聴き慣れた世代には野暮ったく見えたりするのかもしれない。しかしだからこそ今現在の心境で作られた曲たちを重点的に演奏してほしいのだ。口パク(リップシンクなんて言いやがって。ふざけるな)とカラオケを垂れ流し、照明とダンスだけで金を取るショーを「ライヴ」なんて言う似非歌手や似非ミュージシャンに「音楽を演奏する意味」を問いかけてほしいのだ。ファンクミュージックの現代的解釈だけではなく、音楽に挑む姿勢そのものを示す立場にいる偉大なミュージシャンのひとりだと思う。頼む。
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| 音楽雑感 | 21:59 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
全く同意です。新作~ツアーという流れはCD不況の中では最早古いパターンだけど、オープニングに新曲を持ってくるほどの度胸があった時代が懐かしいですね。今それが出来るのはメジャーどころだったらU2、マドンナくらいでしょうか。
それだけパワー&自信のあるアルバムを作っていない、という自信のなさの表れとは言わないけれど、やっぱり輝きを感じないよね。
なんかこう、もうワンステップでいいから衝撃レベルを引き上げて欲しい。
| かたえみ | 2009/10/14 20:40 | URL |