2010.01.05 Tue
S90XSファーストインプレッション
■鍵盤について
友人にしてピアニストにして作曲家の鈴木雅光が突如我が家を訪れ、ぽろぽろと弾いてみて曰く「例によってストンと落ちるヤマハ電子楽器の鍵盤。すぐに底を叩く感触があって、オレはだめかも」。
プリンスのバックバンドNew Power Generationの初代キーボーディストだったトミーさんもYAMAHA KX88の鍵盤を評してほぼ同様のことを言っていたので、雅光君もそうだが、きちんとピアノのレッスンを受けた人などはそう感じるのかもしれない。
我流で弾きまくる私個人はこの鍵盤で大満足で、長年酷使してきたKX88に比べると鍵盤そのものの落ちる反応が素直で弾きやすい。改めてKX88の鍵盤の味付けは少々濃すぎたと思う。本物のピアノの場合、作りの良いきちんと調律された鍵盤を弾くと1年~数年分うまくなったように思えるものだが、S90XSの鍵盤は半年分くらいうまくなったように思えた。つまり鍵盤部分に限って言えば大満足であり、S90XSを購入する目的の7割くらいはクリアしたと言っても過言ではない。
■プログラムの切替操作について
昨今(と言うかKORG Trinity以降)問題になりがちなプログラム切替時の発音切れ問題に関しては、S90XSは途切れる。だがことS90XSに関してはこのことをヤイノヤイノ言うつもりは無い。ほぼピアノ系の音色に固定して1曲弾ききることがほとんどだと思うからだ。
閑話休題。ENSONIQの後期のシンセは次のプログラムを呼び出しても(=ボタンを押して指定し終わっても)前の音色を演奏している間は(=前のプログラムで鍵盤を押している間は)切り替わらず、鍵盤から指を離したとたんに切り替わるという感涙モノの機能を実装していたが、その後そういうことをするメーカーは地球上から絶滅してしまった。残念無念である。閑話休題終わり。
■LCDについて
小さい。もう一回り大きくても良かったと思う。数種類の表示パターンを切り替えられるが、長いプログラムネームは最後まで表示しきれず、電光掲示板のニュースのように横に流れて表示する。演奏している目の前で液晶の表示内容が動くってのは気が散っていけない。ただしコントラスト調整だけでなくネガポジが反転できる機能は素晴らしいと思う。こういうのをかゆい所に手が届く、というのだと思う。またゴシックと明朝(英語だからクラシック?)とフォントを切り替えられるのも良いと思う。
■スイッチ類の感触
良好。ちゃんと押した感触を得られる。視認性も良く、配置そのものも納得できる。
音色についてはまた後日。
| 機材 | 21:25 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
明けましておめでとうございます!
お!とうとう購入しましたね!
タッチに関しては、ヤマハの鍵盤に不満を感じた事がないので…。(まぁ、ストンと落ちる感は分からなくもないですが…。KURZWEILはもっとストンだし…。)
レンタルスタジオでCP33弾いて私は満足してる方なので。
次回のインプレッション楽しみにしています。
| SAKASHITA | 2010/01/06 23:21 | URL |