暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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通して録りたい

なんだかね、せっかくrichardさんとベース話で盛り上がったのに、しこしこと波形編集。もちろんベースのトラックを、である。

結局なんの楽器を演奏してもそうなのだが、自分は基本的に前に前に転んでいる。前ノリという意味だ。でも自分の場合前ノリを通り越して前のめりなのである。いろいろと余裕が無いのだろう。ベースだと特にそういうのは致命的なのだ。アレンジメントウィンドウを拡大しつつ、でも耳で確認。明らかに前のめりの部分だけハサミツールで切り離し、縦線を合わせる。

これもやはりなんでもそうなのだが、生楽器は初めから終わりまで一気に弾ききってしまうのが最良である。例えばその曲の構成としてAパート、Bパート、Cパートがあるとする。で、各パートを細切れに弾いて録音していくとする。当然ベストの演奏を心がけるし、実際残すのはその時のベストテイクである。しかし曲全体を見た時、A~B~Cという流れの中で必然的にダイナミクスやアーティキュレーションなど、弾き手は無意識に力の入れ加減をコントロールするものだ。ところが細切れで録音していくとその「入れ加減」がなかなか上手くコントロールできず、常に全力投球!みたいな演奏になりがち。すると結果として音楽に必要なドラマが失われる。結果として音楽的にも音響的にも真っ平らなものができあがる。一聴すると細部に渡って抜かりないものなのに、何度も聴くとなぜか面白くない演奏になってしまう。

長々と書いたが、そんなわけで自分はできるだけ細切れでなく録りたいと思っている。今回のベースも歌の1番~間奏、2番~ソロ、戻ってきたサビ~エンディングみたいに録った。これでも刻みすぎてると思う。

まあね、上手ければこんなこと書くまでもなく、「ベースを録った。3テイクかかった」で終わる話なのだが。
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| レコーディング | 00:07 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

打ち込みでもなるべ通して弾くようにしてます。その方が早いしね



| richard | 2010/02/15 07:55 | URL |

◇richard様
は!そういう効用もあったな…。「その方が早い」。全く以ておっしゃるとおりです。

通して弾くと、自分の演奏に対して取捨選択の判断が速く、かつ良い判断ができるようになりますしね。欲張って「ここはもっと上手く弾けたのに」が出始めると、継ぎ接ぎテイクと同じ末路に…。

| はっとり | 2010/02/15 08:43 | URL |















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