暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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カツアゲ

3月6日土曜日、地元の中学校の卒業式に来賓として出席してきた。

昨今の中学校の卒業式ってのはみんなこうなのか。会場となった体育館には天井から色とりどりのリボンが下がり、「卒業おめでとう!」の言葉とともに明るいポップなイラストが書かれた横断幕なども下がっている。何より卒業生の席は学芸会の合唱のようにステージにひな壇が設けられ、アリーナの保護者と対面する形で着席することになっている。丁度体育館の真ん中の側面に演壇があり、そこで卒業証書を受け取るわけだ。演壇から左を見れば卒業生、右を見れば保護者、真っ正面を見れば来賓という考え抜かれた配置である。ステージ側からその演壇まではレッドカーペットが敷いてあるんだぜ、ええ?おい。セレブかよ、ここはアカデミー賞会場のコダックシアターかよ!

しかもその演壇の対面には来賓挨拶用の演壇が設えてある。すごいねどうも。

もっとも式そのものは厳かに、淡々と、式典っぽく進行。もちろん送辞、答辞を経て卒業生の合唱の頃には生徒も保護者もぼろ泣き。卒業生はクラスごとに退場するのだが、あるクラスでは担任が新任(つまり先生1年生)だったとのことで、感極まってボロボロ泣きながら生徒を先導。その退場のBGMは在校生全員がリコーダーで「ふるさと」を合奏だぜ。これじゃ泣くなと言う方が無理だ。

私は思った。これは涙のカツアゲだ!と。もし私が父兄としてアリーナに座っていたら泣くね、絶対。

いやぁ、非常に良い式典だった。参列できて良かったと思う。しかしながら、余計なことも考えた。それはSR、サウンドリインフォースメント、音響的補正、PA、パブリックアドレスという面で、である。送辞や答辞のバックに音楽を流すのは良いが、バランス悪くて何言っているか分かりにくくなる瞬間があった。また卒業生の合唱は、130人を超える人数に対してピアノ1台の生音でやるには少々音量が小さく、きちんと声を張れないんじゃないかと心配になった。

音響さん照明さんが入る=ショーアップされた卒業式ってのは絶対良いと思う。米国などの式典関係ってやたらそういうハレのムードを高める努力を惜しまないじゃないですか。となると映像さんも写真屋さんもグイグイ食い込める市場ですね、これは。どこかの代理店とかじゃ怪しまれるから、もうちょっと毛色の違う職種の人がパッケージ化して売り込んだら結構お仕事になるんじゃないでしょうか。どんどん生徒数が減ってきているし、親はこういうのに多少の負担を厭わない可能性高し!

良い卒業式だったのに、生臭い話にしてしまって申し訳ない。
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