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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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キューミックスの話

ヴォーカルの録音というのは難しい。

1.録音レベルを決めるのが難しい。
ま、これは歌い手のスキルにもよる。つまりマイクと口の距離を一定にして歌う技術が必要になる。

2.モニターのミックス作りが難しい
歌いやすいカラオケミックスを作らねばならない。具体的にはドラムよりもベースとハーモニーがきちんと感じられるようにバランスを取ってやらねばならない。その上でヴォーカルが聞き取りやすくなるようにカラオケ全体とバランスをとる。

ここ数日のヴォーカルダビング作業で、そのことを痛感した。音程の上下が激しい「オトメロディ」では、特にこれらの要件は重要だ。どうして肝心なところで音程が危うくなるのだろう…と試行錯誤していたのだが、結局自分の声がよく聞こえていないというのが原因だった。

さらにこのキューミックスをどこで作るか、ということも現状では問題がある。最終的に1~2のミックスを調整するのはMOTU CueMicConsoleである。残念ながらこれはモニターにもDAWにも送り出す一方で、つまり肝心なDAWのマスターアウトを受けてヴォリューム調整することができない。従って手っ取り早い解決策としてはLogic側でカラオケのマスターアウトを下げて、かつMIDIで走らせているハードウェア音源をまとめているMACKIE.24.8のアウトも下げるという、何やらものすごくアナログな手法でカラオケの全体音量を落とし、相対的にヴォーカルの音量を上げ、でも全体的に音量が下がったキューミックスのヘッドフォンヴォリュームを上げる、という非常に手間がかかる方法で最適なキューミックスバランスを作ることになる。

で、ようやく自信を持って歌える環境ができた。2テイク録ってみた。おそらくこのどちらかでOKにできるはず。

singsingsign.jpg
あと歌詞カードを目で追わないというのも重要ですね
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