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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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どうする?LogicPro7のテイク管理

LogicPro7に詳しい方に助けを請いたい。

自分の中では着々と自分名義のアルバム制作のムードが高まってきている。まだまだ妄想の段階を出ないが、今度のアルバムはドラマーとベーシストに参集いただき、ちゃんとスタジオで録音してみたいと思っている。

それに伴いちょっとすっきりしないことがある。LogicPro7(以下7、他ヴァージョンも同様)でのテイク管理のことだ。

現在の9や8ではテイクフォルダなる概念が導入され、7よりもテイク管理がすっきりしていると想像する。私もやもやしているのは、レコーディングの現場でミュージシャンから「今の残しでもう一回!」と言われてさてどうするか、というかなり具体的なエンジニアの動作コマンドの話なのである。

ドラムとベースと鍵盤を同時録音したとすると、トラック数は16トラックくらいになろうか。これを同一のタイムライン上に複数テイクを重ねていくと、7ではアレンジメントウィンドウ上の当該トラック直下に新規トラックが自動生成される。つまり16トラック同時録音時に2テイク目に突入となったら一気に32トラックが表示されることになる。これが3テイクくらいで終了するならまぁ許容範囲という気もするが、そうはいかないのが世の習いである。

これを回避するためにみなさんどうしていらっしゃるのだろうか。私はすべて先送りで処理してきた。自作曲の場合、オーバーダビングの都合もあるので、ほぼ間違いなくクリックやガイドになるデータを打ち込んだ状態=曲のサイズが確定している状態でスタジオ入りすることになる。従って「今の残しでもう一回!」となったら、その残すテイクをそのまま曲のデータ範囲外までドラッグアンドドロップで先送りしてしまうのである。

まぁその手法だって、本来なら各トラックのリージョンデータに「OKT1」など最低限のマーキングはしたいところだが、スピード重視のムードだと16トラック一気にそれをやるのも難しい。

もとから7に装備されているフォルダトラックもよく理解していないのだが、やはりこのケースでは使えない機能だと思う。ましてやバンドの一発録音なんてみなPTでやっていると思うが、それはさておき、どうなの?Logicのテイク管理ってのは。
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| 機材 | 12:37 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

僕はlogic8なので7はexpressなのでやってみたことはないんで
できるかわからないのですが…


1,録音時レベルやモニターバランスを
決めたら別名保存を残す(例えばstudio1)

2,take1を録音後別名保存、undoするか、take1のリージョンを消してtake2を録音後別名保存。

3,プレイバックはそれぞれファイルをloadして確認
 logicは一度読み込んだら、終了してもキャッシュ
 なのか再loadは速いので、大丈夫かと…

4,takeでそれぞれoktakeをつなぐ時は
 ソングファイルをベーシックとなるものと
 もう一つはオフラインで立ち上げて
 そこでドラッグ&ドロップで編集。

とかいかがでしょう?undoされてもaudioフォルダにデータが残っていれば録音時の作業効率は速いと思います。非圧縮とはいえ試してみないと怖いでしょうから…

あと、takeごとに部分的に良いtakeや、
後々の作業が必要なトラックはマーカーをつけたり(okとかto editとかww)
リージョンにカラーをつけたりしています。

単純にオケを2mixでバウンスして一つのアレンジでPTのように録るってのもありますけどね汗

ってか僕自身はマルチの場合ほとんどがPTなので(爆)
確実ではないんですが、
試してみるのはいいのかもしれないです。

Logic現場では(8ですけど…)このやり方になってますよ~
主流かどうかわかりませんが…

ま、cubase使いなんですけどね汗

| うっち~ | 2010/03/25 23:38 | URL |

◇うっち~
コメントありがとうございます。きっとうっち~がコメント付けてくれると勝手に期待しておりました(笑)。そうなんだよね~、今どきマルチで録るのにわざわざLogicを使う人のほうが希少ですわ。

さて、ご指南いただいた方法、なるほどです。実はCubase VST5.X時代に「別名保存」がうまくいかなかったことがあり、選択肢から無意識のうちに除外されてました。今はどうなのかわからんですが、当時のCubaseはソング内にアレンジを複数保存できたはず(今も?)つまりVisionみたいな考え方で、「同一ソングの別アレンジ」っていう保存の仕方があったはずなんです。なんですが、これがうまくいかなかった。

教えていただいた方法でひとつ気になるのはやはりテイクの切ったりつないだりです。同一ソング内で複数トラックを扱う利点のひとつが「タイムラインが乱れない」ことだと思うんですが、別ソングからファイルをドラッグ&ドロップで持ってきたとして、フレーム単位で正確な切り貼りができるもんでしょうか…。

カラー管理のヒントもありがとうございます。ただオレはリズム系は赤とか鍵盤系は水色とか、アレンジメントウィンドウ内で視覚的にトラックの認識をしやすくするために使っているので、すぐに決断できないなぁ。

でもこの方法、早速実験してみます。これで問題なければあとはソング名をきちんとわかりやすく保存することだけに気を配れば良いということですね(笑)!

| はっとり | 2010/03/26 08:52 | URL |

acatsuki殿

なんか聞かれている気がしてましたww
vst5時代のアレンジ保存は僕も試してみたんですが、
意外と分かりにくいと、もしかしたら同一ソングファイルに待機状態な気がして結果重たいイメージを持ってました。

なので録音現場で余計な所に神経を使いたくないじゃないですか?ww

編集時にオフライン作業がベターだと思っていて
最近は試していないです…

テイク編集のタイムラインはacatsuki氏の場合クリックがあるでしょうから同一ソングデータとハードウェア環境であれば大丈夫だと思います。

ただLogicの場合スナップポイントがスマートモードになると知らないうちにズレるという現象がおきるので、
前後1小節多めに、スナップポイントを小節単位固定で
ドラッグ&ドロップで可能だと思います。

貼付けた後に微調整というという事ですね。

ドラムなんかは大変ですが、単1トラックでの細かい作業時はベーシックトラックの真下に複製コピートラックを作って(7はわからないんですが8だとコマンドD)、そこに編集トラックを作り波形のタイミングを視覚的に確認しながら作業するというやり方もあります。
もちろん耳でも確認したりもします。

ボーカルやリードなんかの場合は念に念をという意味で
こういうカタチで作業をしたりします。

あとリージョンカラーなんですが色分けしている場合は
これも非圧縮なので、ポイントを切っておいてそこを
色をつけないとか、白とかっていう方法もあります。

付箋紙的な考え方なので、マーカー対応であればそれでも十分だと思います。

なんでこのやり方なので、logicだとかなりセーブデータの容量が膨らみます(爆)

| うっち~ | 2010/03/26 11:23 | URL |

◇うっち~様
いやぁ勉強になります!

オフライン作業というのがよくわからんです。オフラインバウンスのオフラインのことかな。

スナップをスマートにしてるとおっかないですよね!もう基本「小節」で作業してます。あと1小節前から録音もやはりデフォルト。

編集トラックを作っちゃうってのはやったことなかったです。なるほどねぇ。自分で弾いた竿ベースは編集の嵐なので、これ今度やってみます。

リージョンカラーもさることながら、オレ、Logicのマーカーっていまひとつよくわからねぇんだよなぁ。ウィンドウセットの呼び出しをテンキーでやるので、んじゃあマーカーの呼び出しはどうやるのよ!というところで追求を止めてしまいました。

ご指南、本当に感謝です。

| はっとり | 2010/03/26 13:28 | URL |

あ、説明不足でした…汗


オフラインってlogicでいうソングファイル?プロジェクト?でしたっけ?PTだとセッションなんですけど、
2つのデータを開らいた状態です。
一つのデータを閉めずにもう一つ立ち上げると
片方がオンラインで片方がオフラインで
立ち上がる事です。


あと、マーカーは僕もlogicではほとんど使わないです。コメントを入れるという感覚でロケートは小節数で入力でやってます。
もしかしたらリージョンカラー用の空トラックを作ってもいいのかもしれないです。

そこに色分けと切り出したリージョンにコメントをいれるのでも見やすいのかもしれないですね。

| うっち~ | 2010/03/26 17:30 | URL |

◇うっち~様
すごい!さすが!メモ用の空リージョン+トラック作成ってのはすごいね。オレにはぜって~発想できねぇわ。

オフライン、わかりました。時々やってます。マーカーもこれを機会にちょっと探求してみようと思います。Logicってテープトランスポート(に相当するUI)がちょっと弱い気がします。

さぁ、早速実験だ!本当にありがとうございます。

| はっとり | 2010/03/26 20:22 | URL |

この話、長くなるんですけどww

PTってマーカーのショートカットってenterなんですけど
それ以外のソフトを触ってきた人にとっては、
かなり抵抗があるww
最初はやりずらいと感じていたんですが、

録音中には構成をいれているんですが、
プレイバック時には取り直すべき所や気になった部分に
マーカーを入れているんです。
録音はエンジニア的な考え方で、
プレイバックはディレクター的発想でマーカーを使うんですね。

acatsuki氏もそうだと思うんですが、
この作業を長年やっていると、マーカー打たなくとも
波形とリージョンで曲の構成はだいたい理解できてしまうし、自分の曲ならなおさらです。

最初はマーカーで一発でそこにで再生できるって
先入観だったんですけど、

結局、作曲や編集時はその前後で行き来するので、
ダイレクト再生ってそんなに使わないんですよね。

なのでマーキングとしての使い方のほうが便利である事に気づきました。
というか自然とそう使っていて、
そういう考え方だとPTのenterが一番使いやすくなって
いましたwww

なんでLogicのテープトランスポートUIもあんまり重要視されてないのかもしれないです。
それ以外の情報bitやhzも分かりにくいですもんね汗

あ、あとマーカーでのダイレクト再生はフィジカルコントローラー
があって威力を発揮する気がします。

| うっち~ | 2010/03/27 01:03 | URL |

◇うっち~様
>>マーカー打たなくとも波形とリージョンで
>>曲の構成はだいたい理解できてしまう

そうですね。自作曲は当然ですが、誰かの曲でもがぁっとのめり込んで作業してる時は全然問題無いんです。ところが半年とか1年とか時間を空けて再度その曲に手を付けねばならなくなるとやばいです(笑)。

>>結局、作曲や編集時はその前後で行き来するので、
>>ダイレクト再生ってそんなに使わないんですよね。

まったくもっておっしゃるとおり。AddictiveDrumsユーザーだと、狙った小節の16分音符前から再生ってのも便利だと思います(小節アタマからの再生だと一発目のサンプルをなぜか発音できない)。

ビットデプスやヘルツは幸い必ず統一して始められる環境にあるので、まぁ確認すること自体がまれですね。

>>マーカーでのダイレクト再生は
>>フィジカルコントローラー があって威力を
>>発揮する気がします。

ああ!そうなのかも、ですね。残念ながらオレが使っているAlfaTrackというフィジコンにはマーカーにダイレクトアクセスできる物理的なボタンが無いので気がつかなかった…。

| はっとり | 2010/03/27 16:02 | URL |















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