暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

一ノ瀬健治・通夜

一ノ瀬健治の通夜に参列してきた。と書くにもまだ違和感があるが。

会場にはよくぞこれだけの…と思うほど、仙台の素晴らしいミュージシャンが集まっていた。ただ一ノ瀬健治はミュージシャン以外にも多彩な面があったので、そういった方面の友人達も多かったのだろう、会場はあっという間に狭くなっていった。とても久しぶりにお目にかかる人も多数。彼が取り持つ人間関係の広さ、深さを改めて実感することになった。そこかしこで交わされる会話でもそのことに触れているものが多かった。ぐずぐずに泣いている友人もいて、会場の「あ、あいつにも会えた!」という喜びがあると同時に、こういう場で会いたくなかった、という思いもやはり強くあるのだった。

なばちゃんの父上による読経と含蓄深い説教が終わると兄上のご挨拶があり、「健治は楽しいことが好きだったので」とのことで、ヤマハPMS講師陣を中心とした音楽葬と相成った。

様々なミュージシャンが思いのこもった演奏をした。私も演奏させてもらった。菅野智之と松沢直樹と共に「Ribbon in the sky」を、同じく松沢直樹とのデュオに菅田かおりさんに加わってもらい「You've got the friend」を、廣瀬純さんに誘われて「Stand by me」と3曲も演奏させていただいた。特に松沢と演奏するのは、ほんと、2年ぶりくらいになるのではないか。松沢のギターは2年前と比べてより滋味溢れるものになっていた。どういうわけか松沢とは疎遠になっていて、今夜もまさか彼と演奏するとは夢にも思っていなかった。Ribbon~を演奏しながら「これも一ノ瀬健治が計らってくれたのかも」と思ったら泣きそうになった。そしたら間違った。がげ~ん。

加奈子さんからは一ノ瀬健治の最後の様子を聞くことができた。次第に呼吸が細くなり、「眠るようにいきたい」と言っていたとのことで、呼びかけたりはせずただ手を握って見送ることができたと泣きながら教えてくれた。彼女は会場でも気丈だった。「皆さんにたくさん力をもらってここまで命をつなぐことができた。どうか健治さんを皆さんの胸の中で生かしてやってほしい」と挨拶されていた。友人の我々にもとうてい理解できない深い葛藤と膨大な時間のふたりだけの話し合いがあったことだろう。彼女は一ノ瀬健治にとってなくてはならない人だった。我々の代わりに健ちゃんの最後を看取ってくれてありがとう、とお礼を言った。

今ごろ一ノ瀬健治は病苦から開放されてリラックスして、きっと式場の中にいたと思う。そして「ごめんね~、みんな~、オレのためにわざわざありがとう~。センキュ~センダ~イ!」と言っていると思った。棺の中の彼は私が想像していたとおりの顔をしていて、まるでちょっとしんどいから少し寝るわ!みたいな顔だった。

私「なんだよ、どうなってんだよ」
健治「いやぁ、今回はダメだった~!」

と今にも彼が笑いながら言い訳しそうで、やはり一ノ瀬健治がいない仙台の音楽界を想像することができない。馴染みのミュージシャンたちが演奏しているのを聴いても、なぜそのアンサンブルに健ちゃんが混ざっていないのか不思議に思ってしまう。そして祭壇の方を見て、今我々が、なぜこの場に集まっているのかを確認しなければならなかった。

Ken-G_Tsuya.jpg

ヤマハの講師を中心とした仲間達のホスピタリティにも頭が下がる。本当にありがとう。明日は13時から葬式だ。

with Ken-G

上の画像は2010年6月20日ケンちゃんAID会場にて撮ったもの。この1ヶ月後にこんなエントリーを書くことになるとは。
スポンサーサイト

| 音楽雑感 | 23:13 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

この日は一生忘れられない日になりました。
今宵はけんちゃんの映像を見ながら、思い出に浸っております。

| cha | 2010/07/30 01:16 | URL | ≫ EDIT

みんな素敵ですね!
さすがけんちゃんです。
見送りにはいけませんがこちらでも色々思い出しながらの1日でした。

| richard | 2010/07/30 01:27 | URL |

◇cha様
いただいたDVD、帰ってから見ました。健ちゃんの顔見えないじゃん!

むなし~さんが「こないだライヴ会場であって具合を聞いた時、『大丈夫、大丈夫』って言っててさぁ。それが初めて会った時に聞いた口調と全く同じでさぁ。「大丈夫、大丈夫』ってさぁ」と言っていました。確かにオレもそう思ったです。自分の病状のことは全く話さず、久しぶりに会った友人のことばかり気にしていました。1週間前にも大門の遠藤君と朋義に「生活は落ち着いたか?」とか「入り用なものはないか?」とメールを入れていたんだそうです。

おめぇが生きててくれれば何もいらんわ。

◇richard様
そうなんです。彼が素敵な人だったので。音楽葬で思いがけず安ヶ平さんとお知り合いになれました。死んでからもこうやって人と人の縁を取り持ってくれるのかよ。忙しいヤツだなぁ。

| はっとり | 2010/07/30 07:58 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://acatsukistudio.blog60.fc2.com/tb.php/463-67de26cf

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。