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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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どうかOKが出ますように

Fourstepsのミックスダウンの…、もう何回目か。リーダー秋保太郎君来訪。

先のエントリーにも書いたが担当した3曲中2曲はOKをいただく。最後の1曲で以下の点を手直しするオーダーが出る。

1.やや引っ込めたドラムとマッチするようにベースを溶け込ませる
2.曲後半にあるドラムのピックアップフィルにある処理
3.曲最後のフェルマータ部分のヴォリューム調整をやりなおし

ではやってみる。まず1.について。これはいくつかアプローチはあるものの、それは逆に最終的に何をやりたくなるのかわからなくなる可能性がある(笑)。そこでまず問題を整理。音質的観点からは過剰なEQなどはしたくない。それを突き詰めるとベーシストの交代と言う話になってしまう(笑)。そこで音量的なバランスとして処理することにする。スタート地点に立って「ベースが溶け込んでいない」と思われる原因を考える。ドラムとベースだけになるところ部分があるのだが、どうやらそこでベースが必要以上に目立っているためではないか、と推測。フェーダー情報を書き直す。

2.詳しくは音源を聴いていただくしかないが、ドラムのフレーズをいじってしまう強硬策(笑)。要は強制ミュートなのだが、それをミキサー操作ではなくファイルベースで行うのがミソ。太郎君のオーダーでファイルはミュートするがドラムにかかっているリヴァーブはそのまま。結果的にミュート効果というよりは「あれ?今のハイハット、どうやって音止めたの?」的なイメージになっている。

3.このフェードアウト処理はバンド全体に行っているのはなく、ソプラノサックスのトリル部分とベースにだけかかっているのだった。このサックスのトリルの終わりが問題で、なんとブツッと音が切れているのだ(笑)。太郎君に確認してみたら、リージョン書き出し時の事故ではなく、録音そのものがここでブツッと切れているらしい(爆笑)。で、太郎君のオーダーは70年代のフュージョンバンドのレコードみたいなわざとらしい急激なフェードアウト。ということでそれを目指してやってみた。

さくっと終了。OKが出ますように。
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