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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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マイクが弱点・暁スタジオ

まだ詳細は書けないが、現在進行形のOCT/PASSの劇伴、生演奏的要素が強くなる予定である。で、そうなると収録するマイクが問題だ。

実は暁スタジオはそもそもシンセサイザーのプリプロスタジオであるから、充実したマイクコレクションが無くても当然とは言える。しかし師匠と出会ってから生楽器の録音の魅力に取りつかれてしまい、あれこれ工夫はするものの、やっぱり良いマイクは高い。滅多に出番の無い機材に30万円とかかけられない、というのは言い訳がましいが正直な現状でもある。今回生楽器をよい音で収録するためにMさんからマイクを借りてきた。audio-technica AT4050である。これは2004年にもやはり劇伴の録音のためにお借りしたこともある因縁の(笑)マイク。

mic1.jpg

ここ5年くらいの印象として、「安いAKGを買うなら1~2万円足してテクニカを買え」と個人的には思っている。値段の割りに「カラーレス」なのだ。数万円程度のコンデンサーマイクにはダイナミックマイクに対するコンデンサーマイクの優位点を、必要以上に強調したような音質になっているものがある。AKGの安い価格レンジのものはそういうことは少ないが、若干情報量が少ない印象がある。ところがテクニカの10万円未満のコンデンサ、今回お借りしているAT4050などは非常にフラットでバランスが良いのだ。上位機種との違いはやはり情報量だと思うが、上を見ていくと限りがない。つまりこの値段でこの情報量という意味でもバランスが取れているし、高域から低域まで目立ったピークもディップも無いと言う意味でもバランスが良いわけだ。

ちなみに通常の暁スタジオのメイン収録マイクはこれ。

mic2.jpg

上がSHURE BETA57、下がAKG C-3000(笑)。いや、C-3000、悪くないですよ(笑)。

ちなみマイクプリアンプは師匠に頼んでワンオフで作ってもらったデジタルアンプの回路を利用した2ch/1Uというのがあって、こいつがゴキゲン。だから良いマイクはより良く、悪いマイクは悪い音で収録されてしまうのだ(笑)。
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