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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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大人の階段の~ぼる~

またもや昨日の話なのだが。昨日は色々細々した予定も入っていたが基本的に家にいられる休日だったので、昼間から「デートの時に聴かせる曲」のミックスダウンを行っていた。

メロディやハーモニーにこれと言った特徴が無い曲を作ると、どうしてもアレンジ、特にリズムの細やかさで聴かせようとする傾向がある私。この曲もシンプルなメロディとハーモニーなのにリズム関係のトラックがやたらと多い。高校の3年間ドラムばっかり叩いていた私は、それが理由なのかリズム関係の音やフレージングが気になって仕方ない。ミックスダウンも、作業開始時は一端フェーダーを全部ゼロに落とし、大抵はリズム周りから手を付ける。

今回のこの曲も、ドラムを含めたリズムとJP-8000によるベースをどうまとめるかが難しいところなのだが、ミックスダウンの最初というのはいつもわくわくしてしまう。曲全体を俯瞰すれば、メロディ、リズミックなキーボードとギターのバッキング、シンセパッドによる白弾、そしてリズム関係なので要素そのものはあまり多くない。半日でだいたいカタチになったのだが、立ったり座ったり、耳の位置を変えながら聴いていると、やはり低音がブーミーだ。もっと言うとベースとバスドラムが暴れているのだ。いつもはあまりこういうことはしないのだが、ステレオアウトにマルチメーターというプラグインアナライザーをかませてみる。

するとどうだ。60Hz付近がビンビンではないか。あぁ、オレはいつもここがダメだったのか。実は低音を乗りこなそうとして80Hzを中心に一生懸命手を入れていたのだ。メインのキックとシンセベースの60Hz以下をばっさり(と言っても3dB程度)カットしてみる。

結果。非常によろしいバランスになった。おお~。また大人になったな。
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| レコーディング | 22:51 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

おひさしぶりです時々拝見させてもらってます。

さすがにプロですね、当方では理解できない専門用語やテクニックが書かれていますがなんとなく雰囲気を楽しんでいます。

また遊びにきますのでヨロシクお願いします。

| シュン | 2011/01/11 11:38 | URL |

◇シュン様
こちらこそよろしくお願いいたします。

| はっとり | 2011/01/12 18:17 | URL |















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