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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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機械が作曲してくれるわけじゃなし

現在PowerMacG5とLogicPro7を中心に制作作業を行っている私は、ここ数年機材刷新の問題に直面している。だがこのコンピュータを使った音楽制作に関しては構成要素が多すぎて、何を優先にお金を使うべきなのか絞りにくい(これは新規購入の場合もほぼ同じだが)。この点に関して私もずいぶん長いこと悩んでいるが、当スタジオの場合オーディオI/Fの新規導入という点にトドメをさす。今やすっかりin the box作業に移行してしまった服部としては、現在使用しているMOTU2408MK3(inもoutも24ch以上ある)は「帯に短したすきに長し」であるが、特に音質とレイテンシー解決の点で不満がある。昨今のもう1段上のレベルの価格帯のインターフェイスは、ずいぶん音質が良くなっていると実感している。低価格帯製品全体の性能の底上げという側面もあるのだろう。2408MK3の上を目指すとなると、現実的なのはMetricHaloの2882あたりだと思われる。実際に音も確認してみたことがあるが、「音がゆるくない」という印象がある。上から下まで必要な帯域は充分情報量を持っていると思った。しかも入力信号とCPUベースDAWのレイテンシーもインターフェイスが解消してくれるとなれば、これはもう明らかに2408MK3が霞んでしまう。ということで2882+dspで決定しても良いと思う。

2882-2d-Front.jpg

もうひとつ解消したいのがLogicPro7の音質だ。うまく表現できないが、現代のDAWに比べやや解像度が低いというか、ハイが「もやける」印象がある。ちなみに現状では48kHz/24bitで録音している。G5というマシンパワーがボトルネックになりそうなことやHDDとのデータのやりとりがこれ以上煩雑になると、ごくたまに行う20トラックを越える生演奏プロジェクトにスムースに対応できない可能性があるからだ。48/24という条件が「もやけ」のの主要因とは思えないが、全体的に中域にピークのあるロックなサウンドであることは言えると思う。この辺LogicPro7そのものの演算アルゴリズムなども影響しているとは思うが、詳しいことはわからない。

しかし待てよ??ここに落とし穴があるのではないか。もしかすると今書いたような音質的特長は実は2480MK3の特徴なのではないか。となるとまず導入すべきはやはりオーディオI/Fということになる。ずいぶん的は絞れたが、それだってまだ絶対的には高価だ。道は遠い。
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