2011.02.18 Fri
レイヤーは良いけどスプリットは…
70年代のアニメソング以外のポピュラー音楽がどうだったかきちんと研究したことがないのだが、今回取り上げる曲で鍵盤楽器がハーモニーを全面的に担っている曲は1曲しかない。ギターもいるにはいるが、かなり音量は低いし、むしろカウンターメロディだったり合いの手的なペンタトニックなオブリガードだったりして、やはりハーモニーを担っているとは言い難い。では曲のハーモニー感をどうやって演出しているかというと、これでもか!と鳴り続けるストリングスやブラスなのである。職業アレンジャーがきちんと高度な仕事をしていた時代だったのだなぁ。
しかししかし。それを私がひとりでそれを再現するのはいきなり5枚の皿回しに挑むようなもので、かなりハードな話だ。だってNHKののど自慢を思い出してほしい。ピアノの他にシンセサイザー奏者がふたりもいるのだ。
ここでもうひとり誰か鍵盤奏者をバンドに加えるのは不可能では無いと思うが、それでは面白くない。やはりここは取捨選択が必要だ。元音源の完全再現を目論んでいるわけではなく、今回集まったメンバーでどういう演奏ができるか、ということを突き詰めるようにしたい。思えば私がバンドを組む時は決まってそういうアプローチだ。そうでなければ人間が何人も集まって合奏する意味が無いと考える。クラシックとは全く逆のアプローチだ。
さてS90XSでレイヤープログラムを組んだことはあるがスプリットでプログラムを組んでみるのは初めてだ。未熟な話だが、弾いている鍵盤とその音域がズレているのがどうにも気持ち悪くて。でもがんばってみた。88鍵フルに使うのも初めてかも(笑)。

| 機材 | 23:48 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑
音域のずれは確かに気持ち悪いです。
トランスポーズも使いたくない質なので音域の違いも出来れば避けたいです。
なんどかスプリット試した事はありますが実用的な使い方となると音域を無視したアサインになりますね。
のどの現場でも最大で上下2段使う事もごくまれにあります。
そこは本人のこだわりだったりしますけどね。
| richard | 2011/02/19 01:15 | URL |