2011.03.01 Tue
RME BabyfaceとRODE NT-2Aをチェックする
アニソン・デパートメントのライヴが終わったら、色々先延ばしにしていたことがムクムクと。2月最後の日、a2cこと高橋督が暁スタジオ来訪。予てより預かっていた機材のチェックを行うことになった。最近a2cが購入したコンデンサーマイクとオーディオインターフェイスである。実は購入したのは聞いていたのだが、先日「実際この機材はどれほどの実力なのか、服部さんが見極めてくれませんか」ときた。自分も数万円台のコンデンサマイクやオーディオインターフェイスの実力がどんなものなのか興味があったので引き受けたものの、せっかく何か生音を録るんだったら曲を録りたいし、それならオーナーもいた方がいい。しかしアニソンDライヴ終了まではじっくり時間をかけることが難しかったため、結局2月28日に相成った次第。
チェックする機材はふたつ。RODE社のNT-2Aというコンデンサマイク。そしてRME社のBabyfeceなるオーディオインターフェイスである。まずはNT-2Aからチェックすることにした。録音する曲は昨年秋にa2cが行ったとあるワークショップで実演した「ドレミ 3音しか使わない曲」である。適当にオケを打ち込んでいざ録音。

プラグイン音源EVP88で演奏するa2c
チェック環境はこうしてみた。まず比較対象となるマイクはaudio-technica AT-4040。録音対象は鍵盤ハーモニカ。2本のマイクをデジタルマイクプリ「典」に接続。ゲインを揃えてMOTU 2408MK3に送りLogicPro7で録音する。

左がAT-4040 右がNT-2A
結果は2本のキャラクタの違いがはっきりわかりやすく出た。NT-2Aは10kHzより上がごっそりいない。鍵盤ハーモニカなので低い帯域はほとんどいないから数値的なことは不明だが、低域もごっそりいない。おそらく100Hz以下だと思われる。なぜそう予想できるかというと、対するAT-4040が正反対の音質だったからだ。中域は同じように録れるが、さらに10kHz以上もそこそこいる。また演奏者の足踏みと思われる80Hz付近の低域がはっきりと収録されていたのだ。
特に高域を収録できているかどうかは、印象論で言うところの「音の立ち上がり」に直結していると思う。従ってAT-4040の方が例えばアコースティックギターとか金物などきらびやかに収録したい音源に向いていると思う。対してNT-2Aが向いていると思われる音源は声だろう。一部の皮ものパーカッションなどもイケルかもしれない。
ということでマイクについてはそういう結論が出たので、次はBabyfaceである。

セットアップガイドに従ってドライヴァをインストールするわけだが、その前にBabyfaceをつないでPowerMacG5を再起動してみた。すると起動しないのである。正確に言うとファ~ンと起動音は鳴るもののリンゴマークまで行き着かず画面はブラックアウトしたままなのだ。こんな現象、見たことな~いと言いつつBabyfaceを外して再起動。今度は無事に起動する。
結論を書こう。つまり冒頭の1行である。BabyfaceはIntel Macにしか対応していなかったのだ。ドライヴァインストール後、G5を起動してからBabyfaceを接続し、コントロールアプリケーションを起動しようとダブルクリックしたところこんなアラートが出た。

そうか~、PPC Macにこういう機材を挿すとこういうアラートが出るのか~。と、滅多に見られないものを見ることはできたが、結果としては全然嬉しくないものになってしまった。ごめんa2c。
| 機材 | 18:43 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
ご無沙汰しておりますww
実は僕もbabyfaceを購入しまして汗
Metric Halo のULN-2とかも検討していたんですが、
予算と自宅であまり本録音しなくなった理由でのチョイスでした。
突然、氏がチェックした記事があったような事を思い出して
たどり着いたんですが…
残念です(笑)
| うっち~ | 2011/09/20 22:06 | URL |