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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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大門雷舞DVD用音声をミックスダウンする

今夜は長いインターバルをおいて再開されようとしていたFourstepsのミックスダウンの日だったのだが、折からの悪天候(雪。ただし夜には止んでいた。しかし路面凍結が甚だしかった)により中止が決定した。

なのでHAMMOND44+ME-70でまたブイブイと。

そしてハタと気が付いた。明日10日は大門の雷舞DVD用音声の提出期限であることを!オープニングとエンディングの書き下ろし曲を担当した青木大志などとっくの昔に提出しているのである。やゔぁい!ということで早速作業。素材は5つなのだが、どう考えても中心になるのはハウスコンソールからのライン出し音声である。会場のカメラとほぼ同じ位置にあったセンターカメラの内蔵マイクで録音した音源も有効な音源である。

特筆すべきは監督遠藤新市氏の気遣いである。今回は何もオーダーしていないのに当スタジオのデフォルトフォーマット48kHzで音声を書き出してくれていた(ビットデプスは違っていたが…)。実際各カメラの音声は44.1kHzで記録されていたと思うが。しかも各カメラの音声の時間軸を合わせてくれていた(微妙にズレていたが…)。さらにこんなメモと図面まで。

KudoEdirol=全編
ennlineout=全編
Centercam=LongTownDXの最後の最後で終了
Lcam=全部
Rcam=全編歪んでるので×。入れてません。
RenaCam=一局目の終わろでMCから入ってます。

cam.jpg

誤入力ママである(笑)。さてその素材をトラックに並べる。波形の適当な部分(ブレイク明けとかドラムのカウントとか)を見つけて時間軸を微調整する。ま、これはいつもの作業だ。これがあっていないとEQとかパンニングも意味が無い。現実問題としては波形単位で軸を揃えるのは無理なので、生かす素材が増えれば増えるほど位相は狂って行く。従って素材があるからと言ってそれを全部使うのがベストとは限らないのだ。

ということでまず基本、基準になる信号を決める。当然ラインだろう。これにSRコンソール隣に置いていたセンターカメラの信号を加えて行く。ラインだけでは会場の空気は盛り込めないからだ。問題はむしろステージ上下(かみしも)とステージ上に置いてあるカメラの信号である。これは映像演出の観点から置かれたもので、音声的にはほぼ使い物にならないと思って良い。他にも時間軸合わせをしていたら逆相になっているカメラもあったりして油断ならん。これにはDirectionMixerというプラグインをかませ修正したが、結局ほとんど鳴らしていない。

ほぼ全てのトラックにEQとコンプ(あるいはリミッター)はインサート。主に低域を管理。ステレオアウトトラックにもリミッターをインサート。あとはMCとバンド演奏の音量差をどうするかなのだが、カメラの自動レベル機能が適当に持ち上げてくれていて、フェーダーヴォリュームを書き込まなくてもイケそうな気がする。

とりあえず今夜はここまで。寝不足なのだ。
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