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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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時間軸合わせ

昨日は精神的にも体力的にも本調子ではなく書かずに寝てしまったのだが、RMPの遠藤監督のスタジオに伺ってきたのだった。去る11月10日に行われた大門雷舞、当然DVDになるのだが、その音声ファイルの処理は服部の担当なので、4台分のカメラの音声データを受け取りに行ってきたのだった。

ちなみに粗編集後の映像をプレヴューしてきたが、今回は特に高密度のおもしろい雷舞だった。お客様に改めて感謝。

さて本日、その4台分のカメラ映像より抽出したステレオ音声ファイルをLogicに並べてミックスダウンを決行。4台の内の1台がどういう理由か途中で止まっており、このカメラの分は最初から使用を諦める。とにかく気を使うのが各ファイルの時間軸合わせで、タイムコードを分配するなんていう(複数レコーダーで収録する際に)当然あるべき装置なんかは無いので、もう見た目と聞いた音で勝負っスよ!



基本的にはPA卓からライン出力を受けているオフィシャルの映像のトラック(画像で言うところの最上段とその下のトラック)を基本にすべきなのだが、このオリジナルはDVD収録で、かつ圧縮がかけられており(おそらくMPEG2か)、いわゆるDVフォーマットに変換する際にどうしたってコマ落ち的な状況が発生する。従ってそもそもDVフォーマットで記録された3~6段目のトラックの音声とは、仮にアタマでぴったり合わせても、進行していくに従ってずれていく。従って曲アタマあたりで何回か合わせ直すという…。ま、45分程度の雷舞なのでそれでも2時間くらいで終わるんだけど、面倒くさいね。

ハウスカメラ以外はカメラ内蔵のマイクで拾っているので、まぁものの見事に500~200Hzのあたりがもっこりしている。逆に言うとPAラインに足りないのがその辺の「会場鳴り」みたいな帯域だから、これをうまくブレンドしてやると臨場感のある音になる。各トラックにEQをインサート。ハイをブーストするのではなく、その500~200Hzあたりをいなす感じでちょっとずつカットしていく。最後にバスでもEQでその辺を均してリミッターをかけてリアルタイムバウンスで処理。

夜はNozo-Mixのダンスナンバーをさらに肉付け。ちょっと煮詰まったので今夜は早々に切り上げる。
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| レコーディング | 22:36 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

すげえなあ

そんなこと毎回やってるんですね!!ごいす!!

| nabakyo | 2008/11/28 00:53 | URL | ≫ EDIT

んでも遠藤監督はもっと大変ですよ。本当に映像ってのは時間と手間がかかるね。

| acatsuki | 2008/11/28 08:43 | URL |















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