暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

アナログアウトボード復活の日は近いか?

あれほど手作業、アナログアウトボードにこだわっていた服部も、ここ最近はよほどのことが無ければ最初から最後までプラグインだけを使ったin the box作業で作品を完成させるようになってしまった。イフェクトにしてもインストにしても、プラグインの使い始めは「こんなに滲み無くくっきりと音像が!」と喜んでいたものの、モノは試しにとたまにコンプdbx 162やENSONIQ DP/4のリヴァーブなどを使うと、その存在感の大きさ、図太さに驚き嬉しくなってしまう。

outboards_002.jpg
家宝その1 dbx162

outboards_003.jpg
家宝その2 ENSONIQ DP/4

時々その心理状況を分析してみたりするのだが、特にディレイについて考えるとその心理がよくわかるように思う。デジタルディレイが出回り始めた頃は、そのクリアな音質と正確なタイムのフィードバックに感動したものだが、90年代、00年代を経てあまりにもはっきりくっきり聞こえるディレイはちょっと恥ずかしいと思うようになってきた。そんな私が普段真っ先に使うディレイはLogicPro純正のプラグイン「TapeDelay」である。徐々にハイが劣化していくシミュレーションが気持ちよく、さらにそれがなぜかと考えればバックトラックと馴染みがよいからだということに気が付く。リヴァーブもアウトボードを使うと、一歩引いて空間を満たしてくれるところが魅力なのだと思う。その上SONY R7やENSONIQ DP/4ならリヴァーブ音のキメも細かく、6秒なんてリヴァーブタイムにしてもさほど邪魔にはならない。CPUパワーを節約できるという副次的な効果もある。

outboards_001.jpg
家宝…というほどではないが、自分にとってはREV5よりも重宝するSONY R7

コンプに関しても似たような理由があって、デジタルでは表現しきれない歪みだったり欠落だったりがあって、これをDAWで処理している音と混ぜることによって良い意味の滲みが音像に与えられる。結果として音が太くなったように感じられる。こういう効果は(曲にもよるが)ドラムやベースに特に気持ちよい効果がある。

残念ながら現在使っているオーディオインターフェイスMOTU 2408MK3ではレイテンシーを御しきれないので、録音やミックスダウン時にリアルタイムで使うことが難しいのだが、そこを解決できるインターフェイスを導入すれば、暁スタジオのアウトボードは再び大活躍するような気がする。
スポンサーサイト

| 機材 | 21:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://acatsukistudio.blog60.fc2.com/tb.php/605-eb1d75a6

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT