暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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ニューアルバム制作で紆余曲折

服部暁典のニューアルバムの制作、快調である。

前作「Blooming」が2007年。すでに4年前ということになる。この4年間はKeyboardist Union@仙台Liveを年2回開催。ひとりで全部やるわけじゃないけど主宰者として色々あるし、出演もするからそっちの準備もある。また演劇の音楽をお願いされる機会が数回あり、それも片手間にやれるようなものではない。結構間断なく音楽を作っているのだが、自分の名前で制約無く作られた曲として外に出すとなると、自分の中でハードルが上がってしまうのだ。

メリットももちろんある。結果的に長い期間の中で多めに曲を作るわけなので、収録曲の選択肢が広がることにはなる(クオリティの高低とは別問題だが…)。主にライヴで発表することを前提に作られた曲が多いので、音源としてはプリプロ程度のものしか存在しておらず、発表を前提に一気にプロダクションに入ってしまうと、演奏や音質的クオリティを容易に統一できることも、アルバムに統一した印象を持たせることができると考えればメリットと言える。

山下達郎はかの大ヒットアルバム「RIDE ON TIME」を制作するにあたり、念願をかなえることができたと言う。その念願とは「全曲同じミュージシャンで録音する」「ヴォーカル録りにじっくり時間をかける」の2点だったという。特に前者はアルバムのトータルイメージに大いに貢献していると私も思う。実は服部のアルバム制作に4年もブランクが発生したのはこのことが大いに気になっていたからである。極端な話、ピアノトリオで2~3日で全部録りきっちゃおうと思っていたのだ。しかしプレイヤー的にはものすごく大変になるし(笑)、ピアノトリオじゃふさわしくない曲もある。かと言って曲ごとにミュージシャンをコロコロと変えてアルバムのコンセプトをちゃんと維持できるだろうか。そうなると打ち込みによる完成も視野に入ってくるが、プリプロとの区別を自分の中でどうつけるか。そういう気持ちの整理に時間がかかってしまった数年間であった。

しかしそのような力みも、元をたどっていけば「これが最後かもしれないから」的な悲壮感ということになる。来年もまた出すんだから…とリラックスしてみると、ピアノトリオだとかアルバムトータルのイメージ云々など割とどうでも良くなってくる。自分の好きな曲を、その曲が求めるように仕上げてやれば良いのだ。

ニューアルバムでは選曲と曲順をレーベル主のCAOL ILA氏に任せてしまおうと思っている。これも服部としては初の試みである。もうすぐプリプロを終える予定。選曲を経てプロダクション突入である。
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