2006.10.16 Mon
How To Catch Cold
風邪をひいた。日曜日からその気配はあった。本日の夕食後昏々と眠ってしまい、今この時間である。本当ならコンピレーションCDのマスタリング作業をするつもりだったが、風邪をひくと「耳が変わってしまう」。強行しても余計な手間を増やすだけだろう。
昼間、Keyboardist Union@仙台の今後についてちゃんもつさんと少し話すことができた。次に向かうべきステップはどちらの方向か。仕事のついでに出た話題だったが大変有意義な話し合いになった。
風邪をひくと必ず思い出すのが矢野顕子の「かぜのひきかた(How To Catch Cold)」という歌。彼女お得意の既存の詩に曲を付けるアレだ。元の詩の作者辻征夫氏については無知だが、この曲は実際に風邪をひいている時に聴くと、ただうなだれて「うん…、ほんと、そんな感じなんだよなぁ」とアタマの中でつぶやかずにはいられない「真実」がある。それでいてその実感は落ち込む方向にあるのではなく、「まったく、早く治しちゃわなくちゃ」と、クスッと笑ってしまうようなペーソスにくるまれている。そのクスッと笑ってしまうような感覚は矢野のパフォームによるとことも大きいのだろうが、これはもうやはりこの詩の持つ世界のせいだろう。
風邪をひいた肉体的感触と「風邪なんかひいてる場合じゃない」という前向きな精神的感触。この曲以上に体と心にものすごく直感的な音楽を他に知らない。矢野顕子の「WELCOME BACK」というアルバムに収録されている。このアルバムは彼女の子供達が思春期を迎え、音楽活動よりも母親業を優先したいとして一旦活動を休止した(とは言え数年か?)後の、いわば再始動のアルバムである。坂本龍一との生活がニューヨークに移った関係からNY録音、しかもバックを固めるのがパット・メセニー、チャーリー・ヘイデン、ピーター・アースキンなどのジャズミュージシャン。「シーンへ戻ってきた」という意味と「ルーツに戻る」という意味のダブルミーニングもあろう。これだけの強者ミュージシャンを従えて、それでいて矢野顕子の音楽以外の何者でもない。矢野顕子の数ある作品の中で最も好きなアルバムである。
しかしMacに向かってこんな日記を長々と書いているよりも、さっさと寝ろという感じだ。うまく眠れるだろうか。
昼間、Keyboardist Union@仙台の今後についてちゃんもつさんと少し話すことができた。次に向かうべきステップはどちらの方向か。仕事のついでに出た話題だったが大変有意義な話し合いになった。
風邪をひくと必ず思い出すのが矢野顕子の「かぜのひきかた(How To Catch Cold)」という歌。彼女お得意の既存の詩に曲を付けるアレだ。元の詩の作者辻征夫氏については無知だが、この曲は実際に風邪をひいている時に聴くと、ただうなだれて「うん…、ほんと、そんな感じなんだよなぁ」とアタマの中でつぶやかずにはいられない「真実」がある。それでいてその実感は落ち込む方向にあるのではなく、「まったく、早く治しちゃわなくちゃ」と、クスッと笑ってしまうようなペーソスにくるまれている。そのクスッと笑ってしまうような感覚は矢野のパフォームによるとことも大きいのだろうが、これはもうやはりこの詩の持つ世界のせいだろう。
風邪をひいた肉体的感触と「風邪なんかひいてる場合じゃない」という前向きな精神的感触。この曲以上に体と心にものすごく直感的な音楽を他に知らない。矢野顕子の「WELCOME BACK」というアルバムに収録されている。このアルバムは彼女の子供達が思春期を迎え、音楽活動よりも母親業を優先したいとして一旦活動を休止した(とは言え数年か?)後の、いわば再始動のアルバムである。坂本龍一との生活がニューヨークに移った関係からNY録音、しかもバックを固めるのがパット・メセニー、チャーリー・ヘイデン、ピーター・アースキンなどのジャズミュージシャン。「シーンへ戻ってきた」という意味と「ルーツに戻る」という意味のダブルミーニングもあろう。これだけの強者ミュージシャンを従えて、それでいて矢野顕子の音楽以外の何者でもない。矢野顕子の数ある作品の中で最も好きなアルバムである。
しかしMacに向かってこんな日記を長々と書いているよりも、さっさと寝ろという感じだ。うまく眠れるだろうか。
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