暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

MDR-7506のイヤーパッド交換 及びヘッドフォン雑感

連日連夜ニューアルバムのためのレコーディング作業を続けているのだが、愛用しているヘッドフォン、SONY MDR-7506のイヤーパッドがもうホントにボロボロだったので交換した。

7506_1.jpg
MDR-CD900STではない

7506_2.jpg

解説するまでもないが左がこれまでのパッドで、右が交換後のもの。イヤーパッドの下にあるユニットをぐるっと取り囲むように付けられているウレタンリングも交換してみたのだが、こいつはまだ交換しなくても良かったかもしれない。パッドほどは劣化していなかった。

交換後の密閉感には軽く驚いた。ローの解像度が上がったような印象で、言い換えるとローがややブーストされたように感じてしまう。簡単に言うとまるで買い換えたかのような印象の激変なのだが、ヘッドフォンでの役割は主にミックスダウン時のロー密度とパンニングのチェックだから、機能としてはむしろ購入時に戻ったとも言える。

MDR-7506用イヤーパッド: SONY X-2113-124-1 (2-115-668-03) *2 ¥2,500(@¥1,250税込)
MDR-7506用ウレタンリング: SONY 2-113-149-01 *2 ¥200(@¥100税込)
合計金額: ¥3,225 (内消費税: ¥155)

この金額で劇的に機能が取り戻せるのだから良しとしたい。

さてヘッドフォンというのも非常に悩み多き音響機材のひとつである。モニタースピーカーと並び音の最終出口なのだから慎重にならざるを得ないし、選択肢が星の数ほどあるのも悩みに拍車をかける。私の場合スタジオで使用するスピーカーにしてもヘッドフォンにしても、リスニング目的で購入することは無い。あくまで「良いミックス」を作るための道具なので、高バランスで高解像度のものを選びたいと思っている。MDR-7506は以前師匠が現場に持ってこられたものを聴かせてもらったのが最初の出会い。やたら音を速く感じてショックを受けた。今思うとハイは気持ちピーキーだしローも若干味付けされているように思えるのだが、「こういう音でミックスしたい!」と思った最初のヘッドフォンなのである。

後日購入して使い込むうちに決して高バランスでも高解像度でも無いように思えてきたが(笑)、当時ようやく整えたヤマハのNS-10M(民生ラインの10Mだが内部線材をPCOCCに交換したもの)とデジタルアンプの組み合わせによるモニターシステムと音質の傾向がほぼ同じということもあり、ミックスの効率が飛躍的に良くなった。

「こういう音でミックスしたい!」と思えるということは、ミックス中に気分が削がれないという意味でもある。ヘッドフォンをかけるたびに「こいつはこういう風に聞こえるからミックスでは○○に注意しないとな」と思いつつかけるのと、「こいつでモニターするとさらに気分が上がるぜ!」と思いつつかけるのでは当然結果に違いが生まれる。いや、もちろん毎回そんなにテンションがあがるわけでは当然無いが(笑)、これは重要なことだと思う。ミックスダウンの最中には些細なストレスも介在してほしくない。ミックス結果に影響を及ぼすのは機材のクオリティの高低よりも(全く無関係とは言わないが)、集中力の問題だと思うのだ。個人的にMDR-7506はちょっとだけ気分を盛り上げてくれて、結果的に集中力を削がないだけの機能があると思う。
スポンサーサイト

| 機材 | 21:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://acatsukistudio.blog60.fc2.com/tb.php/715-3aee696c

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT