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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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自衛隊ファミリーコンサート

ひょんなことから自衛隊の「ファミリーコンサート」というイベントに出演してきた。出演の経緯は少々長くなるので割愛。このファミリーコンサートは自衛隊の内部で行われているイベントで、基本的には隊員の慰問というよりも隊員の家族のためのイベントなのである。

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音楽隊の演奏とプレゼントコーナーためのスペースがあってお客様が遠いよ…

メンバーは斎藤寛(Per)、行方基朗(Per)、森木啓太(Bs)、菅田かおり(Vo)、そして服部暁典である。さらに南条ゆかさんと丹野真衣さんがサポートパーカッションで参加。総勢7名という大所帯になった。

Theme from Lupin The 3rd.
Winter Wonder Land
Swing da cor
上を向いて歩こう

絶妙にファミリー向けじゃないメニューだが(笑)、その辺は無問題。理由は後述。使用機材はYAMAHA S90XSが1台のみ(笑)。ミュージシャン用のモニターが無かったので(上下の返しはあったが)、久しぶりにキーボードアンプRoland KC-100を持ち込み。結論から言うとKC-100が無かったらおそらくまともな演奏はできなかっただろう。

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今回のメンツが一時に集まって演奏する機会はそんなに多くないのだが、たまのこういう機会やメンバーの各人と一緒の現場では実に緊張する。何故かと言うと皆百戦錬磨の猛者でありプロフェッショナルだからだ。そういう人たちと有機的なアンサンブルを成立させられるだろうかという不安が常にある。現場で鍛えられた人たちの「音楽に対する嗅覚」は並々ならぬものがある。自分も現場で鍛えられた人間だと思うが、あちらの人々はこなしてきた数が違う。とてもかなうものではない。アンサンブルの中での「我の通し方」を心得ている人ばかり。そして何よりうまい。足を引っ張らないだろうか、クビにされるんじゃないか、と常にビクビクしているのである。

まぁサボリ癖がついている自分に鞭を入れる意味ではまたとないチャンスなのだが。

自衛隊東北方面音楽隊のかっちりとした、しかし熱い演奏とプレゼントコーナーを経てステージにあがる。1曲目、かおりさんが歌い出した瞬間から一本芯が通る。フロントマン(ウーマンだけど)としてのかおりさんは本当にすごい。これだけやんちゃなバックメンバーでも自分色に染めてしまう。だからこそ演奏しがいもある。当日朝のサウンドチェックでは(モニターの薄さもあって)随分荒れた演奏だったのだが、その危機感からか本番では緊張感のある演奏になったと思う。ビクビクしていると言いながらステージ上では実に楽しかった。メンバー全員に感謝&謝罪。遅刻してすみませんでした!

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上の画像にも写っているが、最後の「上を向いて歩こう」では客席の子どもたちも打楽器で参加。大盛り上がりで幕を閉じた

ところで演奏とはまったく関係ないが、このイベント終了後の会場バラシがものすごかった。自衛隊隊員によって風のように素早く、実に整然と片づけられる様は見事!と声をかけたくなった。実際上官と思われる方が隊員に「ヒトフタマルマルまでに片づけを終了させ…」みたいな「指令」を発していた!個人的には先の震災で極限まで復旧救済活動にあたった自衛隊隊員(とその家族)の方々に少しでも何かお役に立てればという気持ちもあった。会場にいた隊員の方々はとても明るくて礼儀正しい方たちばかりだった。ありがとうございました。
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