暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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服部暁典の2011年

2011年の自分の音楽活動を振り返りたいと思ったが、大したことをしていないことに気が付いて唖然。

2011年の前半は4年ぶりの自作「La Passione」の制作に明け暮れた。と書くと威勢が良いが、ダラダラとプリプロダクションを繰り返しているところに東日本大震災が発生し、1ヶ月以上その作業も停滞した。幸い締め切りがあったのでなんとか形にしたが、締め切り前一ヶ月の急勾配を全力疾走で駆け上るようなレコーディング作業は本当にしんどかった。しかしその苦しい状況を走り抜けても作品としてまとめておきたいという危機感があったことは確かだ。2007年の「Blooming」とは違う次元にいることを自分で納得できる形で確認したかった、と言い換えることもできる。で、完成してみてどうだったかというと、あまり進歩していないなぁというのが正直なところだ。今作でも多くの友人たちに演奏してもらうことができ、そのこと自体は誇らしいのだが、自身の音楽的知識、演奏、その他すべての音楽力という観点で言えば、大きな進歩はしていない。せっかく今の自分に足りない要素に気付いたのだから、すぐにでもそれらを克服すべき曲作りをして、強引にでもアルバムにまとめてしまおうと思ったのだが、世の中そんなにうまくいく道理もない。

まぁでも進むべき道ははっきり見えているので、亀の歩みでもいいから進むのみ。

演奏については鍵盤ハーモニカの吹きこなしに四苦八苦した1年だった。だが幸いなことにパーマネントに動き出すバンドがあり、そのバンドでは鍵盤ハーモニカだけに専念してみることが許された。そのバンドでのパフォーマンスで力の抜き加減などずいぶん体得するものがあった。鍵盤ハーモニカは今後も探求していく所存である。大きな鍵盤でのパフォーマンスはそれこそ数えるほどしか行っておらず、課題は山積なのだがこちらも淡々とやっていこうと思っている。12月に相次いでステージにあがった2回の公演(自衛隊ファミリーコンサートと千賀ゆう子さんの朗読「白痴」)では、演奏技術というよりもステージ上での音楽へのコミットの仕方みたいなもののヒントを得られたと思っている。こういう感覚は現場で検証・復習するしかないので、あまり間を置かずに演奏していきたいと思う。

オレたちの旅プロジェクトは相変わらず刺激的だった。来年後半の活動は不透明だが、海外遠征もささやかれているし、おそらく歩みを止めることはないだろう。また初めて参加したM3なる同人サークルの販売会も印象に残っている。

人間の進歩とは非常に歩幅の狭いものなのだろう。1年単位で振り返るものではないのかもしれない。
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