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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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アナログ7割デジタル3割

オーディオインターフェイスに依存することで、音質的傾向が似てしまうということを無視させるほどの利便性がソフトウェアサンプラーにはある。

もともとサンプラーの機能には、波形編集やらライブラリの管理やら、大画面のPC的インターフェイスの方が便利なものが多い。実はここに個人的なジレンマがある。大量のサンプルを捌くドラム音源もいっしょなのだが、現在の暁スタジオのシステムではリズムの根幹になる音源ほどソフトウェア音源への依存率が高いのだ。となるとひとつひとつの音を「立たせる」工夫も必要になってくる。アナログミキサーを通してアナログコンプレッサーをかけるとか、ばっちり思ったとおりの音になれば万歳三唱ものだが、あれこれ考えてルーティングしていざ音を鳴らしてみたら断然ショボくなることもあるわけで、いくら自作曲で締め切りも特に無い創作環境とは言え、効率という点ではあまりよろしくない。効率が悪いとその先の作業のやる気も削がれていくのだ。

DAW内で完結させようとすればするほど、こういうジレンマは増えていく。コンパクトにシンプルに、とシステムを突き詰めていくと、結局誰も彼もが同じようになっていくということでもある。アナログ7割デジタル3割という暁スタジオのシステムは、音質的個性という意味ではとても良いことなのかも知れない。
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