暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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葛藤と恐れの日々

リーディングというスタイルの演劇公演に音楽で参加する。ということは先のエントリーに書いたのだが、その音楽で悩んでいる。

悩むということは「いいとこ見せたい」といういやらしい心根があるからであり、そういう功名心は大なり小なり必要であると思う、と正当化。

今回お話をいただく直接のきっかけは昨年末、朗読に即興で音楽を演奏するという現場。あの時は本当に読み手とは当日数時間前に初めてお会いして、譲れないきっかけをふたつ指示されてあとはステージだった。そのステージを見た今回のプログラムディレクターの絵永けいさんがお声をかけてくれたという次第。

という経緯だけ読めばめでたい話に見えるかもしれないが、事前に朗読作品を読んで行ったとは言え、あの時はアプローチや解釈そのものを確認できたのは当日数時間前のランチミーティングの席。約100分のステージで演奏した内容は99%即興。その即興の内容にしても読み手の千賀ゆう子さんの鬼気迫る朗読に引っ張ってもらったようなもので、あれと同じテンションを期待されても保証できませんぜ、というのが正直なところなのだ。

そんなわけで葛藤と恐れの日々を過ごしていたのだが、やっぱり作品は読んでおかなきゃなと重い腰を上げて今回の朗読作品「春は馬車に乗って・横山利一」を読破。幸い好きな作品だったので、しばらく頭の中で反芻。ある日メロディのようなものが頭の中で鳴っていたのでピアノで弾いてみた。おお!行けるじゃん!とたんに気持ちが軽くなった。

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実にいい気なものだが、まだ罠だらけである。お話をいただいてから稽古入りまでに時間があるのも良し悪しだ、などと考えながらとうとう本日、稽古初日を迎えた。

稽古はせんだい演劇工房10-BOXにて。テーブル囲んで自己紹介から始まる。こういうの、すごく新鮮だ。早速読み合わせが始まる。事前に形にしていたメロディが読み手や演出家の解釈に沿っているか未知数なので、まずは服部は大人しく聞くことに徹する。

最初の読み合わせが終わった直後の感想は、「オレの作品解釈、ボール二つ分(ストライクゾーンから)はずれてる?」。ちょっと思い込みだけでイメージを組み立て過ぎたかなぁと反省しかかったが、みんながそれぞれ解釈をすり合わせてみたら、実はその場の全員がまだふわふわした状態であることがはっきりわかった。そこで初めて用意していたメロディを弾いてみせた。良い、とのお言葉をいただき調子に乗る。音楽的な設計図を披露、意見交換。

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読む

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システムは改めて詳しく書くがYAMAHA S90XS1台の予定

そこで出た解釈や意見を今ここに書くわけにはいかないが、達者な人たちばかりなのであとはひたすら本番が楽しみだ。プログラムディレクターの絵永けいさん、そして読み手の藤原貢さん、松崎太郎さん、上島奈津子さん、どうぞよろしくお願いいたします。

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超空きっ腹で稽古して終わってMOS BURGERというのは危険なパターン
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