暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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モノラルマスタリングにはコツがいる

「春は馬車に乗って」の音源制作の第2夜。昨夜は演奏、つまり素材のレコーディングをすべて終わらせた。本日はミックスダウンとマスタリングである。

ミックスダウンと言ってもピアノ一本じゃん。と思った方は鋭いが、まさか私が生演奏でやっているとおりの内容を音源化するとでもお思いか?朗読と併演される演奏内容は、別に書いたとおり読み手の朗読と多少なりとも影響を与え合う。従って二度と同じ演奏は無いわけだが、音源化は言わばその対極の行為と言えよう。生き物である生の朗読に「でき上がった演奏」を合わせるわけだから、音にもそれなりに世界観が完成されていなければ朗読に負けてしまう。

とは言え音楽だけで世界観を構築と言っても、モティーフそのものはこれまでの稽古の中から生まれてきたものであり、そう簡単な話では無い。独立した音楽作品として先に発表された音楽を芝居に組み合わせて「まさかこの芝居にあの音楽が使われるとは!」的な世界観のレイヤリングみたいな手法でも無いのだ。

そこで今回は通常の「春馬車公演」で行われる生演奏では生まれ得ない要素を加えて、17日公演だけの音楽にしようと思った次第。何がどうなったのかは17日のお客様のみが知るということだ。ふふふ。

ミックスを終えてマスタリングまで。マスタリングにはi3 DSP-quattroを使用。大変素晴しいアプリケーションなのだが、使い慣れていないのでやや時間がかかった。当日の響きを考えて「ステレオ」バージョンと「モノラル」バージョンを作成。元の完成ファイルは当然ステレオファイルなのだが、モノラルに変換するとミッドロウがややブーストされることが体感できた。モノラルバージョンだけはマスターの最後にEQをインサートし、640Hz付近をカットしている。

14日にこの音源を使った稽古が行われる。読み手がどう変わってくれるか楽しみだ。

harubasha_mastering.jpg
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