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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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水沼慎一郎ソロコンサート「ぼくのへや」に参加した

水沼慎一郎のソロコンサート「ぼくのへや」、無事に終了した。私は数曲において演奏者として参加させてもらったのだが、非常に楽しいコンサートだったのでレポートしてみたい。

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9時から準備するって聞いたから9時入りしたのに誰もおらず。
仙台市青年文化センター交流ホール


コンサートは水沼のこれまでの音楽人生を総括するような内容で、作曲家としての水沼、演奏家としての水沼を多面的に表出させていた。今夏フランスに長期留学する彼としては「やりたかったことは全部やってしまおう」という心持ちだったのではないかと想像する。そんなわけなのでゲストで呼ばれた演奏家は若いのもそうでないの(笑)も合わせて8名にも及び、映像作家による幻想的な映像による演出まで加えた豪華なものだった。

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やっと準備が始まる


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コンサートの流れを時系列に書くよりも(それは恐らく本人がブログに書くだろう)、ここでは私個人が感じ入ったことを書く事でレポートに替えたい。

ひとつは、改めて書くまでもないが、水沼の人柄だった。一言で書くと「水沼、愛されてんなぁ」ということだ。多忙な水沼が企画制作したコンサートだけに、当日を迎えてなお未決定の事項が多かったのだが、このコンサートに関わった誰もが水沼のビジョンを実現させるために、それぞれの立場でがんばっていた。それはやはり水沼の人柄がそうさせるのであり、突き詰めれば水沼の情熱が皆を動かしたと言える。つまり愛されているのだ。

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リハ中。手前は黒瀬理知君

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この画像だとわかりにくいが、映像を直接ステージに照射することで幻想的な空間が現れた

ふたつには仙台には優秀なミュージシャンがいるな、という実感である。このように多くのミュージシャンが関わる現場ではよく実感する。仙台で活動している身としては非常に嬉しい事実である。我が身を振り返って…という気持ちを持てる・持てないは今後のミュージシャン人生に大いに関係すると思う。1曲ごとに演奏するゲストが入れ替わり立ち替わりという具合だったのだが、誰もが水沼とがっぷり四つに組んでエネルギーの火花を散らしていた。

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ピアノに照明があたると弾き手からはこう見える

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ピアノ左手には水沼の盟友DJ Korterのブース

そういう水沼と出演者たちなので、お客様の反応もやわらかく優しいものだった。だから自然と「ぼくのへや」というコンサートタイトルも腑に落ちる。みんなで水沼の家に遊びに行って、「よーし、今度はオレが」みたいな感じで順に演奏していくのである。

しかし、そういうムードだったからこそ、自分の順番が来てステージに立ち、演奏を始めるのはすごいプレッシャーだった。客席で聞いているとものすごくリラックスしてしまい、なかなか演奏者モードに切り替わらないのだ。うーん。

水沼君ありがとう。おつかれさまでした。

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すごい量のケータリングが!
スイカは今年の初物でした(笑)。
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