fc2ブログ

暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

大門雷舞終了!一ノ瀬建治に感謝する夜

ドラマー一ノ瀬建治が行ってしまってからもう2年が経つのか。あのお通夜や葬式がずいぶん昔のように思い出されるし、ついこないだ彼とスタジオに入っていた気もする。多くの人が色々な思いを抱いたと思うが、一ノ瀬建治を偲ぶライヴイベント「あの夏、この夏、ケンジの夏」が7月29日に開催された。服部は「大門」で参加してきた。

daimon_2012_kenji8.jpg
午前中にお墓にあいさつに行ってきた

出演者が問題である。よくぞこんな実力の高いバンドが、よくぞこんな多種多様なバンドが。こんなイベントは一ノ瀬建治の名前が無ければ実現しないだろう。改めてどれだけ多くのミュージシャンがけんちゃんを頼っていたかがよくわかる。そしてこれらの面々を結びつけていたけんちゃんの人柄を思わずにいられない。

そしてそんな素晴らしいバンドの合間に「大門」かよ!

出演: 
RAZZ GANG
寿限無
THE WALRUS
Green Piece
Delighted Groovers
大門
Meg Music Band

daimon_2012_kenji2.jpg
改めて見るとスゴイ絵だ… 

語弊を恐れずに言えば、大門とは「趣味のバンド」である。サラリーマンのサンデーバンドと本質は変わらない。ただし本気のミュージシャンが本気でやっている「趣味」である。だから手を抜いていない。本業の余り時間の余力でやっているのとも違う。全力でバカな事をやれる貴重な実験場なのだ。他の出演バンドとはそこが違う。つまり大門のメンバーは誰一人として大門がホームベースだと思っていないのである。

daimon_2012_kenji3.jpg
L:工藤孝信(Key) R:青木大志(B)
 
daimon_2012_kenji4.jpg 
一ノ瀬健治のキャラを見事に引き継いだ水野玲奈(Dr)

daimon_2012_kenji6.jpg 
L:実は風邪で絶不調だった佐々木朋義(Gt) R:大門の心臓・遠藤新市(Mic)

手だれたちに混じってそういう趣味のバンドが演奏するのもどうなのかと当日まで逡巡したことは確かである。しかし大門のメンバーは「全力でバカをやれる実験場」を大事にしている。特に一ノ瀬建治は大門のことを愛していた。「いいね〜、こういうの絶対大事だよ!大門はすばらしい!」と何度も言っていた。うまく説明できないが、私も直感でそう思う。やっぱり大門が好きだし、けんちゃんのイベントに参加するのに大門以上にふさわしいバンドもあるまい。と開き直ることにした。

雷舞は楽しかった。まぁいつも大門は楽しい。

1.マカ不思議
2.ハイレグ
3.on the 前方後円墳
4.Long Town DX

もっと言うとリハーサルが一番楽しい。終わったので書くが、今回の演奏にあたりリハーサルは2時間*2回だけだった。しかも全員揃ってのリハーサルは30分あったかないか。水野玲奈と青木太志はたった1回のリハーサルだけでステージに上がったのだが何も問題ない。

daimon_2012_kenji1.jpg
とは言うものの楽屋リハーサル。 自分のパートを口で歌うのである

今回の大きなトピックはヴォーカル石森さちの加入である。彼女は仙台の実力派シンガーであり後進指導者であり様々なバンドの重要人物であり…、という具合に書ききれないほどの現場と力量を備えた人なのだが、大門のエロフェッショナルキーボーディスト高橋督と旧知の仲だったことから今回より加入が決まった。すでに活動歴のあるバンドに後から加わり、そのデビュー雷舞のリハーサル時間が合計2時間というのは冷静に考えるとあり得ない話なのだが、大門ではすべてあり得るのである。もちろん石森さちは華麗にこなしてみせた。すごいことだ。

daimon_2012_kenji5.jpg
 
大門の雷舞が次回いつどこで行われるか誰も知らないが、その時はまた新しい大門になっているだろう。

daimon_2012_kenji7.jpg 

※一ノ瀬家のお墓と楽屋リハーサルの写真以外はすべて小河尚也撮影。おがわっちありがとうございます!
スポンサーサイト



| 大門 | 23:41 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

行きたかったです〜。ごめんなさい、家族サービスでUSJに行ってました。
知り合いもみんな見に行ったご様子でした。

| ひろみち | 2012/07/31 23:57 | URL |

◇ひろみち様
やってくれ!家族サービス!そっちも大事だ!見に来てくれたお知り合いって誰?お礼をお伝えください。

| 服部暁典 | 2012/08/01 21:02 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://acatsukistudio.blog60.fc2.com/tb.php/855-6062fc70

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT