暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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PPC G5は24bit/96kHzに耐えられるか?

映像作品に提出する音楽を録音した。カメラリハーサルに立ち合わせていただいた記録はこちら

実際にロケーションする場所に行き、カメラリハーサルの様子を見た。そして演者、監督と様々に話し合った結果、カメラが収めるパフォーマンスや場所の空気などは、「音楽を作る人は意識しなくて良い」という結論に至った。先日の演劇の音楽と同じで「違う空気感」「違う価値観」を作品に持ち込む方が良いという判断だ。従って服部としては、時間を置いてからロケ場所の空気や雰囲気や、昔の記憶(ロケ場所は服部が少年時代に時々遊びに行っていた場所だった)を色々ミックスしてゼロから曲を作る事にしたのだ。

で、だ。この「昔の記憶」というのがやっかいで、当時の遊んだ記憶をそのまま音符にすることはもはや不可能なくらい遠い出来事になってしまった(笑)。今回の作曲作業では「昔の記憶」イコール「ノスタルジー」ということに脳内変換されてしまい、あれこれ考えてもそういう方向にメロディーがねじ曲がってしまう。そこでもうあきらめてノスタルジーな曲を1曲作った。

演者からのリクエストは「楽しい」「陽気な」などという言葉を伴っていて、この言葉がますます服部を混乱させたわけだ。でもまぁ実際にロケ場所の空気や匂いや音を知っている身としては、こういうヒントはあった方が嬉しい。そこで架空の風土の土着的メロディーみたいなものを作ってみた。



その2曲を本日一気にレコーディング。ブルーレイに収録される可能性もあるとのことで、レコーディングフォーマットは24bit/96kHzである。現在使用しているオーディオインターフェイスMetric Halo Mobile I/O 2882では限界のレゾリューションである。いやむしろインターフェイスがどうしたこうしたより、PowerMac G5というCPUがそこまでのハイレゾリューションに耐えられるか心配だった。

結論。非常に厳しい。モノラル1chを録音することはできる。しかし録音した鍵盤ハーモニカをモニターしながらプラグインサンプラーでピアノプログラムを呼び出してリアルタイムで演奏していると、サンプルの再生が間に合わない。発音されないのではなく、ビットクラッシュしたようなノイズが乗るのだ。これは実質CPUオーバーロードということだ。実際CPUモニターは今まで見たコト無いような動きを示した。

ただし一度MIDIで記録してしまえばサンプラーピアノも再生は問題なくできた。とは言えいつもの20〜30トラックも使うような自作曲を24/96環境で作業するのは恐らく無理だろう。通常暁スタジオは24bit/48kHzなのだが、その辺が限界らしい。

2曲の内どちらが使用されるのか。はたまたどっちもNGで3曲目を作らねばならないのか。
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