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暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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キーボードケース考2

どういうレベルの演奏者であれ、楽器を収納し運ぶケースは頑丈な方が良いという話の続き。

さてではどういうケースを買うかという話になると、こと現代は恵まれている。ソフトでもハードでも、複数のブランドからそれぞれに工夫されたケースが多数リリースされている現状は、80年代からシンセまみれになっている私のような者には、ある意味Almost Paradiseなのである。思い起こせば電子キーボードが登場して以降90年代くらいになるまでは、電子鍵盤楽器のケースに純正品以外の選択肢など無かったように思う。もちろん純正ケースはそれなりに品質も良く、何よりもフィッティングに関して悩む必要が無いところまで含めて素晴らしい。もっともこのフィッティングという問題は、サードパーティーメーカーから汎用ケースが多数現れたからこその悩みとも言えるのだが。


最近の私は、大きな鍵盤(鍵盤ハーモニカに対して普通の鍵盤楽器のこと)を弾く時はYAMAHA S90XSをメインに使っている。そもそも鍵盤や音源をあれこれ複数持って行くことにほとほと嫌気が差して、1台で全部賄えるヤツとして購入した。今後10年くらいはこき使おうと思っている。だから本当は購入と同時に社外品のハードケースを購入したかったのだが、当時購入した楽器屋さんの担当者は、S90XSを収納できる社外品ケースを見つけることができなかった。実際私自身もネットを彷徨っても見つけられず、プロに任せようと思ったのだがプロでもダメだった。

その後月日は流れて幾年月。汎用ケースメーカーのSKBがナイスな仕事。S90XSは厚みがあって(と言う表現でお分かりいただけるだろうか)、同じ88鍵マスターキーボード的シンセの同社Motifシリーズはもちろん、他社のライバル群、Roland FantomシリーズやRDシリーズ、KORG Tritonシリーズなどが収納できるケースでも、S90XSだけは厚みが足りず蓋が閉められない。オー、ジーザス。ところがSKB 1R6218Wだけは実に豊かな厚みがあって、なんと余裕でS90XSを収納できるではないか。FRP素材のケースなのにお値段が約3万円と少々お高いのだが、前エントリー「キーボードケース考1」にも書いたように、なるべくハードケースを使いたい私の信条にも合致している。キャスターも付いていることだし、運搬でもそうそう途方に暮れることもあるまい。

と、ひたすら外寸法だけにこだわって購入したのが間違いだったと気付くのは、例によって物が到着してからであった。

つづく
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