暁スタジオ レコーディング日記

ミュージシャン服部暁典によるレコーディング、ライヴ、機材のよもやま話

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キーボードケース考3

どういうレベルの演奏者であれ、楽器を収納し運ぶケースは頑丈な方が良いという話の続きの続き。「考」と書いているが考察ではなくもはや愚痴であるが。



現在も使用しているアナログミキサーMACKIE.24.8のフェーダー付近に機材満載の6Uケースを落っことしたことが以前あり、修理に出した時自宅に物を引き取りに来た宅配便のお兄さんから聞いた話。「50kg越したらひとりでは運べないっすね」。つまりプロでも50kg近い荷物は一人では運べない、運びたくないのだ。当時の自分が何とかひとりでパッキングできた24.8は、重い重いと思ったものの、まだまだ軽量だったわけだ。

248.jpg
衝撃的な画像。6Uラックの角がフェーダー部分を直撃!の図

現在の私のメインシンセであるYAMAHA S90XSのために購入したキーボードケースSKB 1R6218Wは自重が20.98kgである。当のS90XSは22.4kgである。合わせて約43kgとなる。いくらケースは頑丈な方が良いと言ってもこれはアホである。しかし自分の信念のためには重いコンダラでも運ばねばならない。幸いキャスターが付いているので平面とエレベーターがあれば何とかなる。しかし斜めに持って転がしていても43kgを超える総重量は手にズシッとかかるし、そもそもクルマに積む時/降ろす時は約1mの高さに持ち上げねばならない。演奏前にこんなに手のひらや腕そのものを酷使しても良いのか不安になる重さである。ちなみに私の知りあいのある女性鍵盤奏者は、電子ピアノを運んでいて左手首をひねってしまい難儀していた。恐ろしいことである。

こういう状況でも「それでもケースは頑丈な方が良い」と言い張るのには、見栄だの虚栄心だのが働いていることを認めざるを得ない。でも私は楽器に関わることで人に見下されるのが嫌いだ。私の師匠も「現場では持ち込む機材で同業者に値踏みされるんだから、恥ずかしい機材は持ち歩かない」とおっしゃっていた。つまりはそういうことである。

つづく
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